太陽の活動と地震の発生は関係あるのか?

巷でまことしやかに語られている事に、「太陽の活動と地震の関係」があります。

太陽の活動が低下している時、つまり太陽の黒点の数が少ない時は地震が起こりやすいということですが、実際、東日本大震災や阪神淡路大震災は黒点の数が少ない時に発生しました。
先日、大阪で地震がありましたが、現在も黒点の数が非常に少ない状態になっています。

でも地震大国の日本では、これ以外にも大きな地震は幾度となく発生しています。
これらの目立つ地震だけ、たまたま黒点の減少期に発生したということはないでしょうか?
ちょっと気になったので、確かめてみることにしました。

黒点数のグラフに、明治以降、国内で発生した「主な地震」の時期を記載しました。

「主な地震」は、気象庁のサイトの
過去の被害地震
に出ている地震の中の、100人以上の負傷者が出た地震です。

太陽黒点数と地震1870_1995
 
太陽黒点数と地震1996_2018
 

全てではないですが、多くの地震が黒点の少ない時期に発生しています。
特に2003年から2011年にかけて多発した大地震は、2つの太陽活動の間(サイクル23とサイクル24の間)の黒点数が少ない時期に集中しています。
また、1923年の関東大震災や1943年の鳥取地震は、黒点の減少期に地震が発生して、その後の数年間、別の地震が連鎖的に発生したような感じになっています。

こう見ると、やはり黒点が少ない時期は地震が発生しやすいという話は、単なる偶然ではなさそうな気がしてきます。

太陽活動と地震の関係について検索すると、
「太陽の活動が低下している時期は、太陽風が弱まるので、地球に降り注ぐ宇宙線の量が増えて、マグマの温度が上昇して活動が活発になって、地震や噴火が起こりやすくなる」
という仮説が出てきますが、これを証明した人はまだいないようです。

いずれにせよ、現在も黒点が少ない時期なので、地震が発生しやすい状態かもしれません。
実際、最近地震が多い気がします。
出来る備えはしておきたいと思います。