日本に30台以上あるロシュの全自動PCR検査装置
これをフル稼働させることができれば1日7万人分のPCR検査ができそうです。
PCR検査用自動測定装置 コバス6800
PCR検査用自動測定装置 コバス8800
日本でもこの検査装置で新型コロナのPCR検査を行うための検査キットの製造販売が承認されました。
日本経済新聞(2020/4/7)
ロシュのコロナ自動検査キットに承認
ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース(2020/4/7)
新型コロナウイルス検出用試薬「コバスR SARS-CoV-2」の薬事承認を取得
アメリカでは3月にFDAの緊急使用許可を受けています。
日本経済新聞(2020/3/14)
米当局、欧ロシュの新型コロナ検査承認
ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリース(2020/3/17)
新型コロナウイルスを検出するロシュのcobas SARS-CoV-2 検査がFDAの緊急使用許可を受け、CEマークを取得
日経の記事によると、
コバス6800と8800は、国内の検査センターや大学病院などに35台ほど設置されている。新型コロナウイルスの検出に全自動検査装置を使えるため、検査者の負担が減ることが期待される。コバス6800の場合は24時間で1500人分、同8800は4000人分の検体を調べることが可能だという。
ということなので、国内にある装置をフル稼働させることができれば、PCR検査の数を一気に拡大させることができそうです。
実はこの装置、不具合改修のリコールが行われていて、国内の出荷台数が公開されています。
平成31年4月までですが、コバス6800が23台、コバス8800が10台です。
これが全国の大学や検査機関などで使われていると思われますが、もし全部を新型コロナのPCR検査に使用できれば、理論的には、
1500人×23台+4000人×10台=74500人分/日
の検査ができることになります。
この装置を使えば、検査技師の負荷も大幅に軽減できそうです。
ちなみに、アメリカでは新型コロナの検査を1日20万件以上行っているようですが、ロシュの検査装置の効果は大きそうです。
OPENING UP AMERICA AGAIN TESTING OVERVIEW
アメリカは経済の再開のために、検査体制をさらに強化しようとしています。
OPENING UP AMERICA AGAIN TESTING BLUEPRINT
“America continues to make steady progress in our war against the virus. Our testing is expanding very rapidly by millions and millions of people. We are also helping governors to develop strategies to smartly deploy their testing capacity to protect vulnerable and underserved populations while getting Americans at lower risk back safely to work.”
PRESIDENT DONALD J. TRUMP
日本政府には見習ってほしいものです。