新型コロナワクチン、ファイザーとモデルナの血栓症は本当にないのか?

米国のCDCは、J&J製新型コロナワクチンと因果関係の可能性がある血栓症の発生を28例確認したそうです。

朝日新聞(2021/5/13)
J&Jワクチン、米で血栓28例に 大半が18─49歳の女性=CDC

米疾病対策センター(CDC)は12日、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン接種後に血栓の事例28件が報告されたと発表した。
米国ではこれまでに870万人超がJ&J製ワクチンを接種している。
血栓症を発症した28人中3人が死亡した。
28人の大半が年齢18─49歳の女性。男性は6人だった。
CDCは、現時点で入手されている証拠がJ&J製ワクチン接種と血小板減少を伴う血栓症の「因果関係の可能性を示唆」していると指摘。欧州で英アストラゼネカ製ワクチン接種後に確認された事例と類似しているとの認識を示した。

CDCの資料には、J&Jとファイザー/モデルナを比較するような図があります。


Thrombosis with thrombocytopenia syndrome (TTS) following COVID-19 vaccination

各ワクチンの接種回数は、

ファイザー:1億3500万
モデルナ:1億1000万
J&J:870万

となっていて、ファイザーとモデルナはJ&Jより圧倒的に多く接種されていますが、TTS(血小板減少を伴う血栓症)は全く確認されていないことになっています。
それが真実ならいいのですが・・

CDCの発表の元になっているVAERSのデータは、誰でも見ることができるようになっています。


National Vaccine Information Center

そこで、このデータベースで血栓症の症状をいくつか入れて検索してみました。

Symptoms(症状)の項目に以下を設定しました。

脳静脈洞血栓症
脳静脈血栓症
深部静脈血栓症
虚血性脳卒中
心筋梗塞
肺血栓症

ファイザー、モデルナ、J&Jそれぞれの検索結果は以下の通りです。



これだけ出てきましたが、この中でワクチンとの因果関係がありそうなのは、J&J(JANSSEN)の381件の中の28件だけということでしょうか・・

さらに、これに「死亡」の条件を加えると、このような結果になりました。



J&Jの24件の中の3人だけが、ワクチンと因果関係がありそうということでしょうか。

そうなんですかね・・

ちなみに、
アメリカではこのように症状を細かくデータベースに登録して報告するようになっていますが、それに比べて日本はあまりにも簡単すぎると思います。


新型コロナワクチン副反応疑い報告の方法

報告が必須なのは接種後4時間以内に発生したアナフィラキシーだけです。
接種した直後に死亡した場合でも、医師が必要と判断した場合だけです。

(参考)
接種後に死亡、報告悩む医療機関…遺族は「国に伝えて」(読売新聞2021/5/9)

新型コロナウイルスのワクチン接種後に死亡した人を巡り、副反応の疑いがあるとして国に報告するかどうか、各地の医療機関は難しい判断を迫られている。北海道旭川市の旭川赤十字病院では、接種翌日に死亡した男性について、因果関係はないとみていったん国への報告を見送った後、遺族の意向を受けて4月に急きょ、報告したケースがあった。

人類初のmRNAワクチンで治験も短期間しか行われていないワクチンです。
ワクチンが100%関係ないと言える場合以外は全部報告すべきではないでしょうか。

多分、政府は本気で調査する気がないのでしょう。
こんな事ではいつまでたってもワクチン不信は解消しないと思いますが・・