「濃厚接触者」に認定されたら大変

定義も根拠も曖昧な「濃厚接触者」、認定されてしまうと大変な事になりそうです。

おととい辺りから批判の的になっているこのニュース、

TBS NEWS (2021/12/25)
“オミクロン”濃厚接触者 会場での大学受験認めず

文部科学省は、「オミクロン株」感染者の濃厚接触者について、大学入試会場での受験を認めないことを決めました。
文部科学省は、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株感染者の濃厚接触者に指定された受験生について、大学入試会場での受験は別室も含めて認めないことに決め、大学などに通知しました。オミクロン濃厚接触者については宿泊施設での14日間の待機が求められていることを受けた措置です。

あまりにも批判が多かったためか、慌てて見直すことにしたようですが、

読売新聞(2021/12/27)
大学入試、オミクロン株濃厚接触者に「別室受験などの機会確保を」…首相が検討指示

岸田首相は26日、文部科学省に対し、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の濃厚接触者となった大学の受験生について、別室受験を含む受験機会を確保する方策を検討するよう指示した。文科省は、PCR検査で陰性となり、公共交通機関は使わないなどの要件を満たせば、別室受験を認める方向で調整する。

オミクロン株が出てきてから政府はパニックになっているのか、それとも恐怖を煽りたいのか、ちょっと異常だと思います。

そもそも「濃厚接触者」の定義や認定方法は誰が何を根拠に決めているのか、良く分かりません。

厚労省のサイトのQ&A に、このように書かれています。

濃厚接触者は、新型コロナウイルスに感染していることが確認された方と近距離で接触、或いは長時間接触し、感染の可能性が相対的に高くなっている方を指します。

濃厚接触かどうかを判断する上で重要な要素は上述のとおり、1.距離の近さと2.時間の長さです。必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(1m程度以内)で15分以上接触があった場合に濃厚接触者と考えられます。

新型コロナウイルス感染者から、ウイルスがうつる可能性がある期間(発症2日前から入院等をした日まで)に接触のあった方々について、関係性、接触の程度などについて、保健所が調査(積極的疫学調査)を行い、個別に濃厚接触者に該当するかどうか判断します。

曖昧な基準と信頼性の低い聞き取り調査を元に、保健所の職員の裁量で決めているようです。

それに「1m程度以内、15分以上」は、従来株(武漢株?)の時代の基準ではないでしょうか。

そんな科学的根拠も信頼性もないやり方で、人生の一大イベントが左右されてしまいます。

正直者がバカを見る状態かもしれません。


COCOA

受験生に限らず、誰でも「濃厚接触者」に認定されたら大変な事になる可能性があります。
注意した方がよさそうな気がします。