新型コロナワクチン2回接種者の陽性率、半数世代で未接種上回る

以前からSNS等で言われていたことですが、日経ビジネスが取り上げたことで再び盛り上がっているようです。

日経ビジネス(2022/6/1)
ワクチン2回の陽性率、半数世代で未接種上回る 厚労省再集計で判明

新型コロナウイルスに関する厚生労働省の新集計で、ワクチンを未接種の人より2回接種済みの人の方が陽性者になる確率が高くなったとのデータが示された。
同省が外部からの指摘を受けて「未接種者」の集計方法を見直したのをきっかけに、40~49歳など約半分の世代で逆転現象が明らかになった。
政策決定に関わる基礎データの一つだけに、専門家からは「なぜ接種者の方が感染しやすいのか国は詳細を調べて公表すべきだ」との声が出ている。

この逆転現象は、5月11日に厚労省の専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」に提出された資料で明らかになった。

5月11日の資料によると、4月11~17日に40~49歳、60~64歳、65~69歳、70~79歳の各世代で、ワクチンを2回接種した人10万人当たりの新規陽性者数が、未接種の人10万人当たりの新規陽性者数を上回った。30~39歳はほぼ同等だった。


 
この集計を担当した厚労省結核感染症課は日経ビジネスの取材に対し、「2回接種済みの方が陽性になりやすい理由については不明」と回答したが、「今後調査する予定はない」としている。

集計方法の修正直前(~4/10)と修正直後(4/11~)のデータは、以下のようになっています。


第81回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年4月20日)


第83回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年5月11日)

「未接種」の「10万人あたりの新規陽性者数」が修正前と修正後で全く違うことが分かります。
つまり、修正前は単なる誤差ではなく、全くデタラメなデータを公表していたということです。

ちなみに、最近のデータ(5/16~5/22)では、65~69歳の未接種は3回目接種済みよりも少なくなっています。


第86回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和4年6月1日)

 

結核感染症課によると、以前は新規感染者の事例報告において、診療した医療機関側が入力することになっている接種の有無が空欄だったり、「不明」だったりした場合、「すべて未接種者としてカウントしていた」。
同課は「システム上の問題はあったが、改ざんの意図はなかった」と釈明する。

どういう理由で「不明」を「未接種」にしていたのでしょう?

厚労省は何も説明する気がないようですが、そのデタラメなデータを用いてワクチンの感染予防効果を宣伝していたマスコミや専門家もダンマリですね・・

日本の信頼性は低下する一方です・・