注視おじさん
為替介入はいつやるのでしょう?
REUTERS(2024/4/16)コラム:24年度の円高は「浅薄短命」、様変わりしたドル/円の構造=植野大作氏
今後、何かの拍子にティックが跳ねてストップロスの嵐が吹いたら、「5の倍数」で心理的な節目になる155円00銭を試しに行くかもしれない。
ただ、そのあたりまで円安が進んだ場合は、日本の財務省が日銀に指示して為替介入を発動するだろう。とは言え、155円付近までドル高・円安が進んでも財務省が実弾のドル売り・円買い介入を実施しないで上値試しを黙認すると、以下のような副作用も大きくなるだろう。
1)短期間に160円台を目指すような勢いがついて輸入インフレが加速、2)中堅・中小企業の仕入れコストが許容限度を超えて上がる、3)厳しい物価高で年金生活者の生計が圧迫される──などの現象だ。介入実施の要否を決断するのは鈴木俊一財務相だが、恐らく155円超の水準はレッド・ゾーンになるのではないか。
少し前まで、「152円で介入か?」と言われていましたが、財務省は見ているだけでした。
155円になったらやるのでしょうか?
以下の発言一覧から考えると、「注視する」と言っているうちは、まだそれほど差し迫っていない可能性があります。
政府のご意見番の方々も発言しています。
経団連会長「為替、過度に円安」
テレ朝news(2024/4/16)経団連の十倉雅和会長は8日の定例記者会見で、現在の円相場について「今の水準は過度に円安だ」と発言した。「日本の国力を表しているのが為替だという考え方をとれば、そこまでの『安い日本』ではない」との考えを述べた。
経済同友会代表幹事「今の円安水準は是正が必要」
経済同友会 新浪剛史代表幹事
「是正が必要なレベル。為替介入でトレンドが変わるかどうかというのは疑問。ただ、意思を示すということは意味のあることだとは思います」
さて、注視おじさんはどうするのでしょう・・