河野デジタル大臣はデタラメを言っているのか?

マイナカードの使用が強制でないなら、代わりの方法を具体的に周知すべきです。

日刊ゲンダイ(2024/8/1)
河野太郎デジタル大臣「マイナカードは強制ではない」 英BBC番組で世界へ大ウソ発信!

「マイナカードの普及がうまくいっています。(普及を)強制しているわけではありません。あくまでも、マイナカードを使いたいかどうか尋ねています」


BBC News HARDtalk Taro Kono

 
政府はすでに、オンラインで銀行口座の開設や携帯電話の契約を行う場合の本人確認を、マイナカードに一本化することを決定しています。

日本経済新聞(2023/6/7)
口座のオンライン開設 本人確認、マイナ一本化

政府は6日、マイナンバーカードの利便性を高めるための実行計画を決定した。銀行口座の開設や携帯電話の契約をオンラインでする際の本人確認をマイナカードに集約する。運転免許証などの手法は「廃止する」と明記した。


デジタル庁「マイナンバーカードの「安全・便利なオンライン取引」構想を進めるために」

「マイナカードに一本化」と、「マイナカードの使用を強制」と、どう違うのでしょう?

マイナカードを持っていない人が、オンライン銀行やオンライン専用の証券会社、オンラインでしか契約できない携帯会社などを利用する場合は、どうすればいいのでしょう?

マイナカードを使わない方法があるなら、その方法を具体的に周知すべきです。

また、対面での契約の場合は、ICチップの読み取りが義務化されます。

毎日新聞(2024/7/30)
取得は任意なのに… 本人確認にマイナ義務化で「外堀埋められた」

携帯電話の契約や銀行口座の開設時に必要な本人確認について、政府はマイナンバーカードに搭載されたICチップ情報の読み取りを原則義務化する。

ICチップの読み取りは、運転免許証や在留カードでも可能だそうですが、

TBS NEWS DIG (2024/6/19)
林官房長官 携帯契約は「運転免許・在留カードでも」 対面契約時のIC読み取り義務化で

携帯電話を「対面」で契約する際に本人確認書類のICチップを読み取ることを義務づける方針について、林官房長官は、マイナンバーカードのほか、運転免許証や在留カードなどのICチップでも読み取り可能であると明らかにしました。

運転免許証も在留カードも持っていない人は、マイナカードしか選択肢がなければ、その人にとっては「マイナカードの強制」と同じではないでしょうか?

マイナカードを使わない方法があるなら、その方法を具体的に周知すべきです。

 
ちなみに、河野デジタル大臣は、保険証の廃止はマイナ強制には「まったくならない」と断言したそうです。

毎日新聞(2024/8/8)
保険証廃止でマイナ強制には「まったくならない」 河野デジタル相

河野太郎デジタル相は8日の閣議後の記者会見で、今年12月に予定するマイナンバーカード(マイナ)と健康保険証を一体化した「マイナ保険証」への移行が、事実上、任意であるはずのマイナ取得の強制になっているのではとの指摘に対し「(強制には)まったくならない」と反論した。

この発言がデタラメでなければ、資格確認書が永久に発行され続けて、マイナ保険証の代わりに使い続けることが可能ということだと思います。