WHO、エムポックス(サル痘)緊急事態宣言

先週あたりからWHOが騒ぎ出しているようです。

Reuters(2024/8/15)
WHO、エムポックスで緊急事態宣言 2年ぶり2回目

世界保健機関(WHO)は14日、コンゴから近隣諸国にエムポックス(サル痘)の感染が拡大していることを受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

エムポックスを巡っては、2022年にも世界中で感染者が拡大したことから緊急事態が宣言され、今回は2年ぶり2回目。

WHOのテドロス事務局長は「感染拡大を阻止し、人命を救うには、国際協調が不可欠であることは明らかだ」と述べた。


 
コンゴからブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダなど近隣諸国に広がり、今回のWHOの決定につながった。

CNN.co.jp(2024/8/15)
WHO、エムポックスで緊急事態宣言 アフリカで感染拡大


 
世界保健機関(WHO)は14日、アフリカで感染が拡大しているエムポックス(サル痘)について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。

致死率の高いエムポックスの変異株であるクレードIbの症例が、これまで確認されていなかったアフリカの4カ国に拡大したことを受け、WHOは同日、緊急会合を開いた。クレードIbの症例はこれまでコンゴ民主共和国でのみ確認されていた。

会合では独立した専門家らが事態の深刻さについて協議し、専門家らの意見を踏まえてWHOのテドロス事務局長が国際保健法で最高レベルの警告となる緊急事態を宣言した。

WHOによると、緊急事態宣言は国境を越えて疾病が拡大し、他の国々に公衆衛生上のリスクをもたらす「異常事態」の場合に出される。

 
全世界に向けて最高レベルの警告となる緊急事態を宣言するような、異常事態だそうです。

地球全体の緊急事態で、「断固たる行動をとる時が来た」とまで言っているようです。

World Health Organization (2024/8/14)
WHO Director-General declares mpox outbreak a public health emergency of international concern

委員長のディミエ・オゴイナ教授は、「アフリカの一部で現在サル痘が急増していること、また性感染性のサル痘ウイルスの新種の蔓延は、アフリカだけでなく地球全体にとって緊急事態です。アフリカで発生したサル痘はそこで無視され、その後2022年に世界的な流行を引き起こしました。歴史が繰り返されないように断固たる行動をとる時が来ています」と述べた。

そんな大変な状況なら、世界中の政府もマスコミも、もっと騒いでもいいような気がするのですが・・

渡航制限や水際対策はどうするのでしょう?

日本の外務省のエムポックスに関する注意喚起 を見ても、「感染予防に注意してください」程度しか書かれていないようですが・・

 
ちなみに、WHOの宣言にはこんな事も書かれています。

WHO は、監視、準備、対応活動を支援するために、当初 1,500 万ドルの資金が直ちに必要になると予測しています。

WHOは緊急時の対応を可能にするため、WHO緊急対応基金から145万ドルを拠出しており、今後数日中にさらに拠出する必要があるかもしれない。WHOは寄付者に対し、MPOX対策に必要な資金を全額拠出するよう呼びかけている。

もしかして、WHOの金集めが目的ですか・・?