隠れコロナ死者顕在化? 東京で肺炎の死亡者が急増?

国立感染症研究所のサイトで公表されている「インフルエンザ・肺炎死亡報告」で東京のデータが大変なことになっています。

国立感染症研究所の
インフルエンザ関連死亡迅速把握システムによる2019/20シーズン21大都市インフルエンザ・肺炎死亡報告
です。

東京のデータがこのようになっています。

東京インフルエンザ肺炎死亡報告

「ベースライン」はインフルエンザ流行が無かった場合の死亡数の推定
「閾値」はベースラインの95%信頼区間の上限
です。

2020年の9週目の死亡数が急増しています。
8週目まではほぼ閾値に沿っているので、大体例年通りだと思います。
通常なら春に向かって減少していく死亡数がこの時期に急上昇するのは明らかにおかしいです。

9週目は2/23~29の1週間です。
新型コロナの都内の最新感染動向 のデータはこのようになっていますが、

新型コロナ東京陽性患者数

3月4日頃から徐々に陽性患者数が増え始めていることが分かります。
現状、新型コロナに感染してから検査をして陽性が確認されるまでに大体2週間程度かかると言われているので、3月4日頃に陽性が判明した人は2月20日頃に感染したことになります。

2月20日頃に新型コロナ感染して、インフルエンザや肺炎のような症状が出て、PCR検査を受けることができた人は上のグラフに現れてきますが、PCR検査を受けることができなかった人は全く見えてこないことになります。
つまり「隠れコロナ」です。

新型コロナに感染して重症化すると、速い時は数時間で人工呼吸器が必要になる状態になってしまうと言われています。
自宅で療養している隠れコロナの人が急に症状が悪化して、亡くなってしまう可能性も十分考えられます。
もしかしたら、そのようなケースが上の死亡数に現れているのかもしれません。

10週目以降のデータがどうなるか、非常に気になります。