東京の新型コロナ入院患者は7月に2万人か?
厚生労働省が3月に出した予測によると、東京都の新型コロナの入院患者はピーク時に2万人になるようです。
厚労省の新型コロナウイルス感染症対策推進本部が3月6日に出した通知です。
新型コロナウイルスの患者数が大幅に増えたときに備えた医療提供体制等の検討について
この文書では、ピーク時をこのように定義しています。
「疫学的関連性が把握できない程度」
というのがポイントになりそうですが、昨日(4/4)の東京の患者の発生状況
を見ると、
118人中81人の感染源が分かっていません。
今後何人か判明する可能性はありますが、これはもう「疫学的関連性が把握できない程度」に該当するのではないでしょうか。
そうだとすると、今から3か月後の7月にピークが来ることになります。
ピーク時の患者数は以下のように推計されています。
(日経電子版(2020/3/9)医療現場に「構え」求める 国の新型コロナ患者推計
)
ピーク時の東京の入院患者数は20450人です。
東京の昨日までの入院者数の実績はこのようになっているので、
エクセルで近似曲線を描くとこのようになります。
この予測通りに入院患者数が増えた場合は、
今月下旬に5000人
5月中旬に1万人
7月に2万人
という具合になります。
何となく今の政府の対応を見ると、この数字も現実味がありそうな気がします。
オーバーシュートが始まったことを確認してから対策したのでは、手遅れになる可能性が高いでしょう。
さらに気になるのは、最近の感染者の属性です。
東京の4月4日の感染者の年代はこのようになっています。
118人中93人が60代以下です。
厚労省の入院患者数の推計は、
0-14歳の0.05%
15-64歳の0.02%
65歳以上の0.56%
となっています。
若者の入院は少ないことになっていますが、この前提を見直す必要があるかもしれません。
若者の入院数が増えてくると、ピーク時は2万人よりさらに増える可能性もあります。
政府はいまだに緊急事態宣言をしていませんが、東京五輪の延期決定後に小池さんが慌ててやった自粛のお願いの効果を期待しているのでしょうか。
もしそうだとしたら、早急に考え直したほうがよさそうな気がします。
すでに3月の3連休が致命的になっている可能性もありますが・・