東京都のコロナ患者、一度に248人の大量退院

ますます東京都の公開データがよく分からなくなってしまいました。

今まで1日数人程度の増加だった退院者数の累計が、一気に248人増加しました。

4月18日
新型コロナ患者数東京
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

4月19日
新型コロナ患者数東京
東京都新型コロナウイルス感染症対策本部報

19日のデータから退院数に「療養期間経過を含む」ようにしたようです。
この件について報じているニュースを見ていないので推測ですが、おそらく先日の退院基準の変更に伴うものだと思われます。

新しい退院基準では、陽性のままでも退院できることになっています。

新型コロナウイルス感染症における退院等基準(軽快後)
新型コロナウイルス感染症における退院等基準(軽快後)

無症状の場合はPCR検査の陰性確認が「原則」なので、必須ではありません。
これで無症状で陰性待ちの人が病床を埋めている問題を解消できるようになりました。
今回、東京都で退院した248人の多くは、おそらくこの陰性待ちの人だと思われます。

しかし、PCR検査で陰性になっていないということは、まだウイルスを出す可能性があります。
本来はホテルなどで隔離すべき状態だと思いますが、施設の確保が間に合わないのでしょうか。
自宅療養で管理している状態ならまだ分かりますが、今回東京都は「退院」扱いにしてしまいました。
見た目の患者数を少なくするために退院させたのでしょうか。

今回の大量退院で患者数の推移が不連続になりました。

新型コロナ東京患者数

東京都の公開データは以前から実態が反映されていませんが、ますます良くわからないデータになってしまいました。