アベノマスクは怪しい

466億円の税金を投入する巨額事業なので、うやむやにしてはいけないと思います。

アベノマスクの会社名と契約金額が開示されましたが、ますます怪しいです。

朝日新聞デジタル(2020/4/21)
政府配布の布マスク、受注3社が判明 計90億円で契約

アベノマスク契約金額
 
興和株式会社:約54.8億円
伊藤忠商事株式会社:約28.5億円
株式会社マツオカコーポレーション:約7.6億円

3社の合計は90.9億円です。

マスクの総枚数は1.3億枚ということなので、3社の金額を単純に枚数で割ると、
90.9億円÷1.3億枚=約70円/枚
です。

(参考)NHK NEWS WEB (2020/4/9)
布マスク全世帯配布 来週から郵送開始 都市部優先で

でも、マスクの値段は1枚200円程度と言っていました。

朝日新聞デジタル(2020/4/2)
布マスク「洗えば何度も」「1枚200円」 菅氏が強調

見積もりが間違っていたのか、コストダウンの努力によって安くなったのか、この差の理由は何でしょう?
発注先が4社あるという噂もありますが、ちょっと怪しいです。

 
マスクの値段が全部で90.9億円だとすると、総事業費466億円の残りは、
466-90.9=375.1億円
です。

マスク代以外にかかる費用は、ほとんどが配送料のはずです。
同梱のチラシや袋代が別だとしても、全体から見たら大した金額ではないと思います。

マスクの配布は、上記の朝日新聞の記事で、

「迅速かつ確実に全世帯への配布を行う観点から、日本郵政の住所配布システムを活用する予定だ。日本郵政が把握している各住所のポストへ直接投函(とうかん)を行う。北海道ですでに実施されており、その経験を生かして速やかに配布できる」

ということなので、日本郵便の「タウンプラス」を利用していると思われます。


「タウンプラス」のワンストップサービス

このサイトのシミュレーターで全国の配達件数を出すと、約5834万件と出てきます。


エリア配達件数シミュレーター

上記のNHKの記事に5850万世帯とあるので、ほぼ一致します。

タウンプラスの料金は、パンフレットに、
東京23区内に10万通定形DM(50g程度)を配布の場合、概算金額380万円~(税抜)
と書かれています。


JPMDタウンプラス

仮に、これと同じ条件で5850万件の配達をすると、
380万円×585=22.23億円~(税抜)
になります。

布マスク2枚を地方にも配達するのでもっと料金がかかるとしても、
50億円?
100億円?
さすがに370億円にはならないのではないでしょうか?

この金額、うやむやにしてはいけない額だと思います。

品質も大問題ですが、
アベノマスク、怪しいです。