新型コロナ、油断すると第2波がやってくる

緊急事態宣言が「解除ありき」の方向になっているようですが、油断すればすぐに第2波がやってくるでしょう。

韓国はクラブの集団感染で大騒ぎになっているようです。

朝日新聞デジタル(2020/5/11)
韓国のクラブ集団感染、客ら86人感染 釜山などに拡大

韓国では流行が下火になったことを受け、4月20日から、名簿の作成や発熱チェックを条件にクラブなど遊興施設の営業を再開。政府は6日から「社会的距離の確保」と呼んでいた行動制限を緩和させていた。国内の新規感染者は5月に入って9日まで1ケタ台がほとんどだった。ただ、今回の集団感染を受けて10、11日と連続で30人台となっている。

WHOのレポート を見ると、韓国の新規感染者数は4月19日に1桁の8人になっています。

新型コロナ韓国感染者数

新規感染者数が1桁になったので、遊興施設の営業再開を許可したのでしょうか。
上の記事によると、クラブを訪れた男性の感染が5月6日に確認されたということなので、営業再開の許可から2週間ちょっとということになります。
規制を緩めてから約2週間後に再び感染者が増えるのは、どの国でも共通のようです。

新規感染者が1桁にまで減っても、市中の感染者はまだまだいるということだと思います。
今回確認された感染者の35%が無症状ということですが、そのような無症状の感染者が市中でウイルスを拡散させてしまうのが新型コロナの厄介なところです。
 

シンガポールは3月まで感染者が非常に少ない状態が続いていて、WHOから褒められていたらしいですが、4月になって急増してしまいました。

シンガポールの新規感染者数

 
4月に入って第1波が拡大したと言うこともできると思いますが、感染の内容はいくつかに分けられるようです。


COVID-19 Situation Report

下から2つ目の青のグラフが"Dorm Residents"で、外国人労働者の寮で発生した感染者です。
他のグラフより2桁も多くなっています。

シンガポールは水際対策に力を入れていましたが、経済を気にして国内の制限は緩かったようです。
それが裏目に出て、気づいた時には外国人労働者の間で感染爆発が起きていたということです。
(参考)
NHK NEWS WEB (2020/5/9)
シンガポール 新型コロナ感染急増 9割が外国人労働者

政府が外国人労働者の居住区での感染拡大の実態を調べるためにPCR検査を始めたのはすでに感染が広がったあとで、ローレンス・ウォン国家開発相は「外国人労働者の宿舎で一気に感染拡大すると予想できなかった。予想できていれば、違う措置をとっていた」と述べ、対応の遅れを認めました。

対応の遅れというより、ノーマーク? 油断していた?

いずれにせよ、新型コロナウイルスは、油断禁物です。