新型コロナ、東京のPCR検査数は現状で十分なのか?
東京都はPCR検査を積極的に行っていると言っていますが、現状の数で十分なのでしょうか?
東京都の感染者数の増加が続いています。
先ほど、本日は100人を超えたという速報がありました。
積極的に行っていると言われているPCR検査ですが、1日2000人ほどで頭打ちになっていて、陽性率が上昇しています。
PCR検査で感染者を発見して隔離することによって、感染の拡大を止めるのであれば、このように陽性率が上昇している状態は、検査数がまだまだ足りないということではないでしょうか。
本来は、クラスタが発見されたら接触の可能性のある人全員を数日以内に検査すべきだと思います。
時間がかかればかかるほど、2次感染が広がる可能性が高まります。
5月末から1か月以上、陽性率がじわじわ上昇する状態を続けてしまったので、もしかしたら、もうクラスター対策だけでは間に合わないかもしれません。
ちなみに、5月末に第2波が心配された福岡県ですが、大事に至らずに封じ込めることができたようです。
福岡県の新規感染者数
福岡県内での発生状況
おそらく、感染者数に対して十分な数のPCR検査を短期間で行ったことで、感染の拡大を阻止できたのではないでしょうか。
福岡県のPCR検査件数
福岡県内での発生状況
もっと前には和歌山県の成功例がありますが、当時のPCR検査を絞るという国の方針を無視して、感染者数に対して圧倒的な数のPCR検査が行われたようです。
先月、北京の卸売市場でクラスターが発生した時は、市場を訪れた20万人をPCR検査したようです。
北京で感染第2波か 市場関係者20万人を全員検査へ新型コロナウイルスの感染者が再び増加している北京で13、14日、無症状の患者も含めて計79人の感染者が新たに確認された。
1日で7万人以上検査したということなので、数日で全員検査したのでしょうか。
その後、中国の感染者数は急速に減少しています。
出典:Google
社会経済活動を止めずに感染拡大を止めるには、PCR検査をして感染者を隔離することが共通認識になりつつあると思いますが、現状の東京都のPCR検査数では、感染拡大を止めるには不十分なのかもしれません。
おそらく専門家の方なら、感染拡大を止めるために必要な1日のPCR検査数をある程度見積もることができるのではないでしょうか。
いくら「積極的に検査を行っている」と言っても、それが不十分だったら感染の拡大は止まらないと思います。