新型コロナ再拡大、東京がエピセンター(震源地)になった?
東京がミラノやニューヨークの二の舞になってしまうのでしょうか。
テレ朝news (2020/7/16)
最多286人感染『GoTo』“東京外し”の背景は
16日に行われた参議院予算委員会では、新型コロナウイルスについて、新たな見解が示されました。東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授は、新型コロナウイルスの遺伝情報を調べた結果、第1波は『中国・武漢型』、第2波は『イタリア・アメリカ型』、現在は『東京型』『埼玉型』なっていて、東京が感染の中心になりつつあると強く警告しました。
児玉名誉教授:「ゲノム配列の報告をみると『東京型』『埼玉型』になってきている。つまり日本の中にエピセンター(震源地)が形成されている。これを国の総力を挙げて止めないとミラノ、ニューヨークの二の舞になることを懸念している。
日本で広がった新型コロナウイルスは、3月は武漢型、4月は欧米型でしたが、現在は東京が震源の東京・埼玉型だそうです。
これはクラスターが次から次へと発生して、今やっているような保健所のクラスター対策では全く追いつかないことを意味しているのではないでしょうか。
7月に入ってからの街の人出の減少の効果を少し期待しましたが、感染者数の増加は止まっていないようです。
株式会社agoop 新型コロナウイルス拡散における人流変化の解析
新規陽性者における接触歴等不明者数
都内の最新感染動向
受診相談窓口の相談件数は、4月のピーク時を超えています。
受診相談窓口における相談件数
都内の最新感染動向
政治家が何と言おうと、もう市中感染がかなり広がってしまったかもしれません。
児玉名誉教授は、エピセンターを制圧するには20万人以上を一斉にPCR検査する必要があると提唱されています。
新宿の場合は、事業者と区民合わせて50万人の一斉検診だそうです。
プール式で8検体をまとめれば10日間でできるということですが、気になるのは新宿の陽性率です。
読売新聞(2020/7/16)
「夜の街」陽性率3割、会社員らの8倍…新宿区PCR
東京都新宿区が医療機関に委託して6月に行った新型コロナウイルスのPCR検査で、ホストクラブなど「夜の街」で働く人を含む「飲食業」の陽性率が31%に上ったことが区への取材でわかった。
飲食業の人の陽性率は3割です。
全体の平均でも2割位のようですが、こんなに陽性率が高いとプール式でPCRの効率を上げることは難しいと思われます。
8検体まとめると、全部陽性になってしまう可能性があります。
地区や業種によっては個別にPCR検査する必要がありそうです。
実際に50万人の一斉検査を行う場合は、陽性者をどう管理するかも課題です。
もしかしたら数万人になるかもしれません。
全員を収容するだけの部屋は確保できるのでしょうか。
1か月前なら区内一斉検査もやり易かったと思いますが、手遅れになりつつあるような気がします。
もう新宿だけでは収まらない可能性もあります。
ちなみに、大阪も感染拡大が続いています。
このまま病院がひっ迫するまでズルズル行って、医療崩壊寸前で緊急事態宣言を出すことになるのでしょうか。
陽性者の増加に対して、重症者が増えていないのが唯一の救いかもしれませんが、理由の解明が必要だと思います。
単にまだ高齢者が少ないからか、それとも、もしかしたら東京型のウイルスは重症化しにくいのか。
それによって、大分話が変わってくるかもしれません。