乱立状態のコロナ通知システムはCOCOAに統合できないのか?
接触確認アプリ「COCOA」の公開から1か月経過しましたが、政府はどうするつもりなのでしょう?
新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) お知らせ
780万ダウンロードに対して、陽性登録件数がたったの34件です。
アプリを公開した6月19日から7月21日までの日本の新規陽性者は約8000人ですが、その中でCOCOAに登録した人は、わずか0.4%ということになります。
これではほとんど役にたっていないと思われます。
数100万台のスマホのバッテリーを無駄に消費しているだけと言ってもいいかもしれません。
登録者数が増えないのは、いろいろソフトウェアの不具合があった事もあるとは思いますが、先日のブログ でも書いたように、プライバシーに関して一抹の不安があるからではないでしょうか。
新型コロナの陽性者に対する差別や風評被害が頻発している現状では、COCOAに登録することは余計なリスクになると考えるのは当然だと思います。
いくら個人情報をやり取りしないとはいえ、個人と個人の接触を通知するのは、プライバシーに敏感な日本ではなかなか難しいかもしれません。
一方、各自治体が導入を始めている通知システムのような方法なら、日本でもある程度は普及できそうに思います。
代表格は大阪府の大阪コロナ追跡システム
でしょうか。
これはお店やイベント会場などの不特定多数の人が集まる場所で陽性者が確認された時に通知されるシステムなので、陽性者個人が第三者に特定される可能性はCOCOAより低いと思われます。
メールアドレスを登録するのに多少抵抗がある人はいそうですが、登録を入店の条件にするなどで、ある程度登録を強制している場合もあるようです。
同様の通知システムは全国の自治体で導入が始まっているようです。
北海道・東北
北海道コロナ通知システム
(メール方式)
はちのへwithコロナあんしん行動サービス(CODE8)
(メール方式)
秋田県版新型コロナ安心システム
(LINE方式)
もしサポ岩手
(LINE方式)
みやぎお知らせコロナアプリ(MICA)
(メール方式)
福島県いわき市 あんしんコロナお知らせシステム
(メール方式)
関東
いばらきアマビエちゃん
(メール方式)
埼玉県LINEコロナお知らせシステム
(LINE方式)
東京版新型コロナ見守りサービス
(メール・LINE併用)
千葉市コロナ追跡サービス
(メール方式)
神奈川県LINEコロナお知らせシステム
(LINE方式)
中部
はままつLINEコロナ身守りシステム
(LINE方式)
豊橋市新型コロナ通知システム
(メール方式)
岐阜県感染警戒QRシステム
(メール方式)
岐阜市withコロナあんしん追跡サービス
(メール方式)
近畿
もしサポ滋賀
(LINE方式)
京都市新型コロナあんしん追跡サービス
(メール方式)
大阪コロナ追跡システム
(メール方式)
兵庫県新型コロナ追跡システム
(メール・LINE併用)
西宮市LINEコロナお知らせシステム
(LINE方式)
四国
とくしまコロナお知らせシステム
(メール方式)
えひめコロナお知らせネット
(LINE方式)
それにしても、どうしてこう自治体ごとにバラバラなのでしょう?
システム的にはメールで通知する方式と、LINEで通知する方式の2種類があるようです。
こういうものこそ国がまとめて導入すれば一気に全国で普及しそうな気がするのですが・・
せっかく800万件近くダウンロードされているCOCOAというアプリがあるので、COCOAにQRコードを読み取る機能を追加すればいいと思います。
現状のCOCOAはBluetoothの通信履歴を記録しますが、QRコードの読み取り履歴も記録できるようにすれば、そのほかの部分はかなり流用できそうな感じがします。
QRコードは国が都道府県毎の枠組みを決めて、実際のコードの発行作業は自治体がやればいいと思います。
COCOAの方式なら、メールアドレスやLINEアカウントを登録する必要がないので、プライバシーに関する不安はかなり減るはずです。
当然、使い勝手も良くなるでしょう。
COCOAの開発者に期待したいです。