ジェネリック医薬品は安かろう悪かろうか?
政府はジェネリック医薬品の普及を進めていますが、こういう事故が起こると心配になってきます。
産経新聞(2020/12/17)
業界関係者「普通は起こらない」ミス次々と判明 小林化工
爪水虫などの治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」をめぐり、新たに1人の死亡を発表した「小林化工」。弁護士などによる調査委員会を設置して原因解明を進めるが、すでに業界関係者が「普通は起こらない」と指弾する製造過程でのミスや手順違反が次々と明らかになっている。
混入は7月ごろ、担当者が製造過程で目減りした原料を補充しようと、継ぎ足した際に起きた。小林化工はこのとき、本来入れるべき主成分が入った容器と、睡眠導入剤成分が入った別の容器を取り違えたと説明する。
水虫の治療薬「イトラコナゾール錠」に睡眠導入剤の成分「リルマザホン塩酸塩水和物」を混入してしまったようです。
くすりのしおり
このようなパッケージされた量産の薬は、自動化された製造ラインでほとんど無人で製造されるものと思っていたのですが、そうではないのですね。
意外に薬の製造は原始的だということが分かりました。
ますます薬を信用できなくなりました・・・
せめて出荷前に抜き取りで成分のチェックをしていれば、事故は防げた可能性もあると思うのですが、そういう作業は全くないのでしょうか。
もし、ジェネリックはコストが厳しくて、出荷検査もまともにできないような状況だとすると、ジェネリック医薬品自体大丈夫か?
と思ってしまいます。
ジェネリック医薬品メーカーはいろいろありますが、他の会社は厳格に製造していることを願うばかりです。