新型コロナワクチン副反応の心筋炎に関する米国CDCの資料

米国のワクチン安全性早期警戒システム(VAERS)には、新型コロナのmRNAワクチンによる心筋炎/心膜炎の報告が2021/6/11時点で1226件登録されています。

ACIP Presentation Slides: June 23, 2021
Update on COVID-19 vaccine safety, including myocarditis after mRNA vaccines


グラフを見れば一目瞭然ですが、若者の2回目接種後の報告が圧倒的に多いです。


ほとんどがワクチン接種後4日以内に報告されています。



心筋炎/心膜炎の報告は、明らかに若い男性の2回目の接種に偏っています。


ファイザーよりモデルナの方が発症率が高いようです。

CDCは頑なに「ワクチンのメリットはリスクを上回る」という方針で、若者にも接種を推奨しています。
今後どうなるかは、要注目だと思います。

 
日本の場合は、データの収集が医師任せで中途半端になっているので、実態がよく分からないのが問題だと思います。
(参考)副反応疑い報告の方法

そんな中途半端なデータを元に、「医療機関から12件の報告があった」と言って議論しても、正しい判断ができるのでしょうか?
(参考)第62回厚生科学審議会(資料1-5-1 副反応疑い報告の状況について)

仮に、日本の心筋炎/心膜炎の発症率が米国と同様だとしたら、日本の新型コロナの重症化率を考えると、何か特別な理由がない限り、若者のワクチン接種はメリットよりリスクの方が大きくなってしまうと思います。


新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識(2021年7月版)

ちなみに、この重症化率と死亡率は未だに去年の第2波のデータのままですが、いい加減更新してほしいです。
こんな所でも、厚労省のやる気のなさを感じます。