日本の死亡者数に異変が起きている(その2)
先日のブログ
日本の死亡者数に異変が起きている
の続編です。
厚生労働省から2021年6月の人口動態統計速報 が公表されたので、グラフを作成してみました。
赤線が2021年の月別の死亡者数で、それから新型コロナによる死亡者数を引いたものが、その下の青線です。
4月以降、昨年以前よりかなり多い状態が続いています。
また、前回のブログと同様、65歳以上人口に対する死亡者数の割合(死亡率)の推移をグラフにすると、以下のようになります。
死亡率=(月別死亡者数/65歳以上人口)×100(%)
各月の65歳以上人口は、総務省統計局の「過去の各月1日現在人口」 を使用しました。
6月も5月と同様、コロナによる死亡者数を除いても0.01%程度、人数でおよそ3000~4000人程度、昨年以前よりも増えています。
今年の超過死亡に関しては、厚労省の専門家会議で感染研の発表があったようです。
1~5月「超過死亡」17年以降最多 新型コロナ影響か
今年1~5月の死者数を「超過死亡」という手法で分析したところ、直近5年で最多レベルになったことが、国立感染症研究所のまとめでわかった。新型コロナウイルスの「第3波」「第4波」の時期にあたり、感染拡大が影響した可能性があるという。感染研が11日にあった厚生労働省の専門家組織の会合に分析結果を示した。
発表資料はこれと思われます。
第47回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年8月11日)
資料3-2 鈴木基先生提出資料
感染研の鈴木基・感染症疫学センター長は、「新型コロナによる死亡と、医療逼迫(ひっぱく)によって増えたコロナ以外の死亡が原因であると考えることが合理的だ」と指摘している。
医療ひっ迫によって、コロナ以外の入院も困難になったことが、超過死亡が増えた原因ということでしょうか?
もしそうだとすると、6月は超過死亡が減っても良さそうな気がします。
今回の人口動態統計速報のデータでは、6月に減っている感じはしません。
他にも要因がありそうな気がするのですが。
やっぱり、ワクチン?
7月はどうなるでしょう・・