新型コロナワクチン、国民の半数近くが誤解している可能性

政府やマスコミが正しく伝えないからこのような結果になるのではないでしょうか。

トレンドリサーチ(2021/9/10)
【ブレイクスルー感染】40.3%がワクチンの「効果がない」と感じている

ワクチンを接種した方が新型コロナウイルスに罹ってしまう「ブレイクスルー感染」がニュースなどで取り沙汰され、ワクチンの効果について疑問視する声が多くなっているようです。
実際に「ブレイクスルー感染」の事例が増えていることで、「ワクチンには効果がない」「効果が低い」と感じている方はどのくらいいるのでしょうか。
今回は、全国の男女1,500名を対象に、新型コロナワクチンについてアンケートを実施しました。
調査期間:2021年9月9日~9月10日


 
ワクチンに効果があると感じるかどうかは、人それぞれの考え方によるところもあると思います。
この調査では「ワクチンには効果がある」と感じている人の方が少し多いようです。

問題は次の質問だと思います。


 
半数近くの人は、ワクチンに感染予防効果があると思っている可能性があります。
政府やマスコミが偏向報道ばかりして正しく伝えないのが影響しているのではないでしょうか。

政府はいまだにこのチラシを放置しています。


首相官邸 新型コロナワクチンについて

 
ニュース等では、陽性者数を分母にして「ブレークスルー感染の割合は何%」という言い方をよくしますが、ブレークスルー感染は実際にはそれより多く起きている可能性があると思います。

読売新聞(2021/8/28)
高齢者の感染、じわり増加…2回接種後のブレイクスルー感染も各地で

栃木県内の高齢者施設では8月中旬までに入所者68人のうち60~90歳代の36人が感染。36人は2回目接種から14日経過しており、重症者はいなかった。

入所者68人のうち、約5割の人がブレークスルー感染したことになります。
これはクラスターなので、おそらく全員検査したと思いますが、無症状の人も含めて検査すれば、これ位のブレークスルー感染率になるという例だと思います。

 
また、上のチラシもそうですが、いまだに「発症予防効果95%」の数字を使いまわしているのも問題だと思います。
この数字はファイザーが2020年に行った治験の結果で、アルファ株が発見される前の有効性です。

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A
変異株の新型コロナウイルスにも効果はありますか

英国公衆衛生庁(PHE)が公表した、ファイザー社のワクチンを実際に接種した後の状況に基づく研究結果によると、発症予防効果に係るワクチン有効率は、B.1.1.7(アルファ株)で約94%、B.1.617.2(デルタ株)で約88%、また、デルタ株による入院を予防する効果は約96%と報告されています。

今、「発症予防効果95%」と謳うのは「優良誤認」にあたるのではないでしょうか。

優良誤認とは

商品・サービスの品質を、実際よりも優れていると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に優れているわけではないのに、あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為が優良誤認表示に該当します。

 
ワクチンの重症化予防効果も条件付きだと思います。

CNN.co.jp(2021/9/9)
ブレークスルー感染での重症化、高齢者と基礎疾患ある人がリスク高い 米

8月30日時点で、ワクチン接種を完了した人で新型コロナによる入院または死亡の報告があったのは1万2908例。これまで1億7300万人が接種を完了し、入院や死亡の確率は1万3000分の1未満となっている。

ブレークスルー感染で入院した患者ではより高齢の傾向が強く、少なくとも3つの基礎疾患がある可能性が高い。入院したブレークスルー感染者を見ると、年齢の中央値は73歳で、糖尿病や心臓病、自己免疫疾患などの基礎疾患を3つ以上持つ人が約71%いた。

つまり、高齢者で基礎疾患がある人は、ワクチンの重症化予防効果はかなり低下する可能性があるということです。

 
現時点で新型コロナワクチンの効果は、こうだと思います。

 
 
ちなみに、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、今月からワクチンの定義を変更したようです。

Immunization: The Basics

 
8月まではこうでした。(https://web.archive.org/

Vaccine: A product that stimulates a person’s immune system to produce immunity to a specific disease, protecting the person from that disease.
ワクチン: 人の免疫系を刺激して特定の病気に対する免疫を生み出し、その病気から人を保護する製品。

9月からこうなりました。

Vaccine: A preparation that is used to stimulate the body’s immune response against diseases.
ワクチン: 病気に対する体の免疫反応を刺激するために使用される製剤。

もう、ワクチンは病気の予防どころか、免疫を生み出すとも言えないようです。
現時点で言えるのは、ワクチンは「免疫反応を刺激する」ということだけのようです。