日本の死亡者数に異変が起きている(その4)
先日のブログ
日本の死亡者数に異変が起きている(その3)
の続編です。
厚生労働省から2021年8月の人口動態統計速報 が公表されたので、グラフを作成してみました。
赤線が2021年の月別の死亡者数で、それから新型コロナによる死亡者数を引いたものが青線です。
4月以降、昨年以前より多い状態が続いています。
先日のブログと同様、8月の65歳以上人口に対する死亡者数の割合(死亡率)の推移をグラフにすると、以下のようになります。
死亡率=(月別死亡者数/65歳以上人口)×100(%)
(人口データ:総務省統計局 過去の各月1日現在人口)
8月の死亡率も今年は高い状態になっています。
8月は新型コロナの第5波があったので、少しはその影響もあったかもしれません。
ただし、8月の新型コロナによる死亡者数は800人ほどで、他の月と比べてあまり多くありません。
(データ元:厚生労働省 報道発表資料)
今回、以下のようなグラフを描いてみました。
このグラフを見ても、2021年になって死亡者数が急増していることが分かります。
2011年の増加は東日本大震災の影響と思われますが、それと同じ位の増加率です。
2021年の部分を拡大すると以下のようになります。
3月、4月と死亡者数が増加していますが、5月以降、増加速度が増しています。
5月と6月は第4波の影響の可能性も考えられますが、7月以降は説明できません。
感染研の分析によると、7月の超過死亡は特定の都道府県であったようです。
第56回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(R3/10/20)資料3-2 鈴木先生提出資料
中でも北海道の超過死亡が多いようですが、7月はコロナは関係なさそうです。
いったい、超過死亡の原因は何なのでしょう?
感染研にはもう一歩踏み込んだ調査を期待したいです。