健康な子どもに新型コロナワクチンを接種する必要はない

米国のフロリダ州保健局は、子供の新型コロナワクチン接種に関する新しい指針を発表しました。

CNN.co.jp(2022/3/9)
健康な子どものワクチン接種、メリットなしの可能性 米フロリダ州が新指針

米フロリダ州衛生局は8日、5~17歳の健康な子どもに新型コロナウイルスワクチンを接種する必要はないとする新指針を発表した。

米疾病対策センター(CDC)は5歳以上の全員にワクチン接種を勧告しており、CDCと異なる見解を打ち出す州はフロリダが初めて。
8日に発表された指針では、子どもへのワクチン接種について、基礎疾患のない子どもの場合はメリットよりもリスクの方が大きいと指摘。新型コロナワクチンを接種した16~17歳で心筋炎の症例が増えたという報告を紹介している。

フロリダ州保健局のプレスリリースはこれです。

Florida Department of Health Issues New Guidance Regarding COVID-19 Vaccination Recommendations for Children

フロリダ州保健局は、子供のためのCOVID-19ワクチン接種の推奨事項に関する新しいガイダンスを発行します
「医療従事者は、子供に予防接種を行うことを決定する際に、親と一緒にCOVID-19ワクチンに関する既存のデータを分析することが不可欠です」と外科医総監のジョセフA.ラダポ博士は述べています。「現在入手可能なデータに基づくと、健康な子供にCOVID-19ワクチンを接種するリスクは、利益を上回る可能性があります。そのため、これらの決定は個別に行われるべきであり、義務付けられることはありません。」

この新指針では、オミクロン株出現後にニューヨークで行われた調査結果を参考にしています。

Effectiveness of the BNT162b2 vaccine among children 5-11 and 12-17 years in New York after the Emergence of the Omicron Variant

オミクロン変異体の出現後のニューヨークの5~11歳と12~17歳の子供におけるBNT162b2ワクチンの有効性
2021年12月13日から2022年1月30日の期間において、12~17歳の完全ワクチン接種を受けた852,384人の子供と5~11歳の365,502人の子供のうち、症例に対するVEは12~17歳で66%から51%に低下、5~11歳で68%から12%に低下しました。
 

 

 

現行の武漢株用に作られたワクチンはオミクロン株にはあまり効かないと言われていますが、12歳未満の子供は1か月でほとんど効果がなくなるようです。
また、ここでも有効性がマイナスになっています。
もう健康な子どもにはリスクだけのワクチンです。

 
余談ですが、冒頭のCNNの記事にはこんな記述もあります。

指針では医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載されたデータも引用。それによると、5~11歳の子どもはファイザー製ワクチンを接種した場合も、プラセボ(偽薬)を投与した場合も、重症化例は皆無だった。ただし同研究によると、同ワクチンの新型コロナ感染を防ぐ効果は90.7%だった。

最後の一文は余計だと思いますが、とにかくワクチンのメリットを言うことが規則になっているのでしょうか。

ちなみに、このニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン のデータは2021年9月6日までの調査結果なので、オミクロン株出現前のデータと思われます。
日本のマスコミも厚労省もそうですが、今となってはほとんど意味のない、そんなデータをいつまで使っているのでしょう?