マイナ保険証とオンライン資格確認をごっちゃにするな!
マイナ保険証の推進側の人達は意図的にやっているのでしょう。
TBS NEWS DIG (2023/7/21)紙の健康保険証「年間約500万件差し戻し」 平井元デジタル大臣マイナンバーカードとの一体化の必要性訴え
自民党の平井元デジタル大臣は、来年の秋に廃止予定の紙の健康保険証について、本人確認ができないことなどを理由に、年間およそ500万件の差し戻しが起きているとして、マイナンバーカードとの一体化の必要性を訴えました。
BS-TBS 報道1930(2023/7/20)
この番組もマイナンバーカードに関しては推進側ということなのでしょうか。
まあ、民放TV局にとって政府は大量にCMを入れてくれるお得意様なので、そうせざるを得ないのかもしれませんが。
以前から気になっているのは、「マイナ保険証」と「オンライン資格確認」をごっちゃにするプロパガンダです。
紙の健康保険証「年間500万件差し戻し」を解消するために必要なのは「オンライン資格確認」で、「マイナ保険証」ではありません。
「オンライン資格確認」は、従来の保険証でもできるようになっています。
健康保険証の資格確認がオンラインで可能となります(医療機関・薬局向け)
オンライン資格確認のシステムが軌道に乗れば、従来の保険証でも「年間500万件差し戻し」は大幅に削減できるはずです。
さらに、保険証にQRコードを搭載すれば、保険証の情報の入力ミスも解消できるようになります。
(参考)従来の保険証の問題はQRコードで9割解消できる
平井元デジタル大臣は、民主党政権の時からマイナンバーカードの政策に関わってきたようなので、その辺の事は分かっているはずです。
にも関わらず、昨日の番組でわざわざ「年間約500万件差し戻し」の話を持ち出したのは、「マイナ保険証」と「オンライン資格確認」を意図的にごっちゃにしようとしていると思わざるをえません。
また、「紙の保険証の使いまわし」や「外国人の不正利用」も、推進側の人達がよく持ち出してきますが、それらはマイナ保険証にしても解決しない事は、大手マスコミはほとんど報道しません。
マイナ保険証一本化でむしろ「なりすまし」横行も…オンライン認証これだけの落とし穴
暗証番号さえ分かれば、なりすまし受診が可能
「マイナ保険証によるオンライン資格確認では、顔認証か、マイナカードの暗証番号(数字4桁)の入力によって機器(カードリーダー)が本人確認を行います。現行保険証のようにスタッフは別の身分証で目視確認しません。つまり、暗証番号さえ分かれば、他人のマイナ保険証で本人確認をクリアし、なりすまし受診が可能になるのです」(前出の医療関係者)
使いまわしや不正利用の対策は、盗難や改ざんの可能性のあるカードではなく、オンライン資格確認を充実させた方が効果がありそうな気もします。
そんなに顔写真が重要なら、オンライン資格確認のシステムに顔写真を登録して、資格確認端末で表示すればいいのではないでしょうか。
とにかく、政府も自民党も、マイナンバーカードを全国民に持たせたいのでしょう。
・国民のあらゆる情報を監視・管理することで、国民負担を増やし、不都合な国民を減らす。
・利権の最大化とグローバル企業の利益に貢献することで、自分達の立場を有利にする。
という感じでしょうか。