マイナ保険証促進トークスクリプト
まるで悪質商法の勧誘マニュアルのように見えてしまいます。
東京新聞(2024/6/2)「次回はマイナ保険証を」病院でのゴリ押しには厚労省の「台本」があった…217億円かけた政府の普及策とは
「マイナ保険証を作れと強制されているように感じる」
今、病院や薬局を訪れた人たちから、こんな戸惑いの声が聞こえてくる。そこには厚生労働省が用意した「台本」の存在があった。厚労省は、マイナ保険証の利用者を増やした医療機関に見返りとして支援金の支給を行う。利用促進の集中取り組み月間と定めた5~7月には、人数に応じて病院に最大20万円、薬局や診療所に最大10万円を出して、さらにテコ入れを図っている。
ただし、病院や薬局が支援金をもらうには、窓口での声かけ、チラシの配布、ポスター掲示が条件だ。
声かけを徹底しようと、厚労省は「トークスクリプト」なる台本を配っている。
全国の開業医らで構成する全国保険医団体連合会の事務局担当者は「医療機関・薬局に一時金を投入し、義務でもないものの利用勧奨に取り組ませることは問題だ。現行の健康保険証の廃止後、最大1年間有効となる経過措置があることや、マイナ保険証を持っていない人には資格確認書が交付されることを厚労省はもっと丁寧に説明すべきだ」と話している。
上のトークスクリプトには、「資格確認書」のことは一切入っていません。
こちらのチラシには「資格確認書」のことが書かれていますが、どれだけの人が状況を正しく理解して判断できるのか疑問です。
トークスクリプトもチラシも、マイナ保険証のメリットばかり並べて、デメリットをはっきり言わないのは問題ではないでしょうか。
マイナンバーカードは、5年ごとに役所に行って電子証明書を更新する必要があります。
暗証番号を一定回数間違えた場合も、役所に行ってリセットしてもらう必要があります。
また、マイナンバーカードの券面が汚れたり、印刷がかすれたりすると、この問題が顕在化する可能性があります。
オンライン資格確認等システム運用マニュアル顔認証では券面の照合番号(B)を活用します。券面がかすれているなどの理由で照合番号(B)の読み取りに失敗することがあります。
照合番号(B)の読み取りに連続で失敗すると、照合番号(B)がロックされます。ロックされた場合は暗証番号認証又は目視確認に移行してください。
なお、ロックを解除するには住民票がある市区町村の窓口での券面事項確認アプリケーションの解除手続等が必要となります。
(参考)マイナンバーカード、やっぱり持ち歩かない方がよさそうだ
景品表示法では、デメリットを明瞭に表示しない場合は、不当表示になる可能性があるようです。
表示を義務付けられており、又は通常表示されている事項であって、主張する長所と不離一体の関係にある短所について、これを表示せず、または明りょうに表示しない場合、商品全体の機能、効用等について一般消費者に誤認を与えるので、不当表示となるおそれがあります。
厚労省のチラシは不当表示にはならないのでしょうか・・?