令和の米騒動

こういう生活に直結する話は気になります。

JIJI.COM(2024/7/27)
コメ品薄、広がる困惑 猛暑で価格高騰


 
コメの品薄状態が続いている。昨年の猛暑による品質低下で流通量が減少、買い占めが起きないよう購入を制限するスーパーも出てきた。
価格も上がり続けており、インバウンド(訪日客)の回復による外食需要の増加が拍車をかける。
今後市場に出回る2024年産米も酷暑の影響が懸念され、業者や消費者の間に困惑が広がっている。

JIJI.COM(2024/7/30)
コメ在庫、過去最低156万トン 昨年の猛暑や訪日客需要で―農水省

農林水産省は30日、6月末時点のコメの民間在庫量(速報値)が156万トンだったと公表した。前年同時期と比べ41万トン少なく、比較可能な1999年以降、過去最低の水準。
猛暑による2023年産米の生産不振に加え、インバウンド(訪日客)需要の急増や、パン・麺類に比べ値上がりが緩やかだったため消費が伸びたのが要因だ。

 
これまで米の需要は年々減少してきました。


JIJI.COM

需要の減少とともに、在庫の量も年々減ってきましたが、今年は減り方が少し大きいようです。


農林水産省 米に関するマンスリーレポート(令和6年7月)

 
需要の減少に合わせて在庫が減っているだけならいいのですが、気になるのは、最近、需要(販売数量)が増えていることです。



農林水産省 米に関するマンスリーレポート(令和6年7月)

特に、去年の8月以降は、令和元年(コロナ前)よりも多い状態が続いています。

需要が増えて在庫が逼迫してくれば、価格が上がるのは当然だと思います。



農林水産省 米に関するマンスリーレポート(令和6年7月)

このグラフでは、今年5月の米類の物価指数は+9.5%とありますが、今はもっと上がっているのではないでしょうか。
感覚的には2割位上がっているような気がするのですが。

このコメ騒動はいつまで続くのでしょうか。
2024年産の作付け状況は、前年並みの都道府県が多いようです。

日本農業新聞(2024/6/26)
逼迫する米需給 現状と24年産の展望は

農水省は30日、2024年産主食用米の作付け意向調査の結果(4月末時点)を公表した。前年産実績より作付けを増やすのは11道県で、前回調査(1月末時点)から6県増えた。
同省は24年産の主食用米の適正生産量を2年連続で669万トンに設定。前年産並みの作付けを呼びかけている。

今年6月までの1年間の需要は702万トンだそうですが、2024年産の生産量は669万トンで本当にいいのでしょうか?

JIJI.COM(2024/7/30)
コメ在庫、過去最低156万トン 昨年の猛暑や訪日客需要で―農水省

一方、23年7月から24年6月までの需要量は702万トンで、前年比11万トン増と10年ぶりに増加に転じた。
この期間の訪日外国人の数は前年の約2.3倍に急増。農水省はインバウンドによるコメの需要について、1日2食コメを食べると仮定して5.1万トンと、前年の約2.7倍に増えたと試算した。
輸入食材を中心に食料全体の価格が大きく上がる中、コメの価格上昇が緩やかだったことも需要を押し上げた。

今後について同省は「過去を見ると、需要が増えてもなかなか続かない。複数年を見ないと(コメ消費の減少)トレンドが変化したのかは断定できない」(同)と説明。人口減少などを踏まえ、24年7月から1年間の需要量を673万トンとする見通しを示した。

複数年を見てからとか、そんな悠長なことでいいのでしょうか・・

2024年産の流通が本格化しても、価格の高騰と品薄が収まらなかったら、それは政府の責任でしょう。

すでに購入制限をしている店もあるようですが、店頭で普通に買うのが困難な状況になったら、買いだめが起きるのは目に見えています。

もしそうなったら、全国各地で米一揆が起きるかもしれません・・

 
<関連記事>
令和の米騒動(その2)