ヒズボラ通信機器爆発、今度は日本製トランシーバーか

アイコム「IC-V82」のラベルが付いてるようです。

テレ朝news(2024/9/19)
レバノン 数千台の無線機器が再び“一斉爆発”


 
レバノン各地で18日、無線機器が一斉に爆発し、アメリカのニュースサイト「アクシオス」はその数が数千台に上ると報じています。
レバノン保健省は、死者は20人に上り、450人以上がけがをしたと伝えています。

また爆発したのは日本製のトランシーバーだと報じています。
したと指摘されたメーカーのヨーロッパの現地法人はANNの取材に、中東向けの輸出は管理が厳格で「正規品とは考えにくい」と説明しました。

指摘されている製品はコピー製品が多く出回っている一方、メーカーでは数年前に生産を終了していてこれまでもレバノン向けの大量の取引は無いということです。

The New York Times (2024/9/18)
Walkie-Talkies in Lebanon May Have Held More Explosives Than Pagers, a Times Analysis Finds

タイムズ紙の分析によると、レバノンのトランシーバーにはポケベルよりも多くの爆発物が隠されていた可能性がある

水曜日の攻撃後の写真やビデオに映っている爆発装置はポケベルのほぼ3倍の重さがあり、水曜日の爆発は以前のものほど広範囲ではなかったものの、より大規模な火災を引き起こしており、爆発物が多く含まれていた可能性があることを示唆している。


 
レバノンの緊急サービス機関であるレバノン民間防衛局によると、少なくとも71軒の住宅と店舗で火災が発生し、少なくとも18台の車とバイクが炎上した。

タイムズ紙は3枚の写真と1本のビデオを検証し、水曜日の攻撃に使われた通信機器が日本企業アイコムのブランド名が付いた双方向無線機「IC-V82」であると特定した。ヒズボラが無線機をどこで購入したかは不明である。

いくつかのケースでは、爆発の威力を示すように装置の背面が吹き飛ばされ、他のケースでは装置の前面が目に見えて損傷していた。

 
無線機の背面が吹き飛ばされているようですが、バッテリーパックが爆発したのでしょうか。


ICOM

 
航空機の運航にも影響が出ているようです。

THE TIMES OF INDIA (2024/9/18)
Day after pagers, now Hezbollah walkie-talkies detonate across Lebanon, many injured

状況の悪化を受けて、ルフトハンザ航空やエールフランス航空などの大手航空会社は、テルアビブ、テヘラン、ベイルートなど中東の主要都市へのフライトを停止した。
ルフトハンザ航空は、テルアビブとテヘラン間のすべての乗り継ぎ便を即時停止し、ベイルート便の運航停止を10月15日まで延長した。

エールフランスも同様にテルアビブとベイルート行きの便を9月19日まで運休し、乗客と乗務員の安全を最優先に状況を毎日評価すると述べた。
両航空会社は中東の不安定化の高まりを受けて、ここ数カ月で数回のスケジュール調整を行っている。

ポケベルもトランシーバーも、数千台という規模で爆発物が仕込まれているとなると、今後の拡散が気になります。
中古市場への流出も要注意だと思います。
通信が行われなくても、何らかの原因で暴発する可能性も否定できないと思います。

やばい世の中になってしまったものです・・