新型コロナ、インドはイベルメクチンでコロナに打ち勝ったのか?
4~5月頃は連日インドの感染爆発の状況が報道されていましたが、その後の状況がほとんど報道されないのは、なぜでしょう?
先日、珍しくこんなニュースがありました。
ロイター(2021/7/28)
インド主要8州、人口70%超にコロナ抗体=調査
インドが28日に公表した調査によると、インドの主要8州で人口の70%超が新型コロナウイルスに対する抗体を持っていることが分かった。新型コロナ感染の第2波により、報告された数字よりも多くの人が感染していたことを示唆する。
調査は6月と7月に実施。人口13億人の3分の2がウイルスにさらされた可能性がある。
全国の2万9000人を対象に血清検査を実施したところ、最大かつ人口の多い8つの州で70%超が新型コロナに対する抗体を保有していた。
インド中部マディヤプラデシュ州では、推定人口7030万人の79%が抗体を持っていた。人口密度が高く貧困地域である東部ビハール州は、人口の少なくとも75%が抗体を保有。国内で最も人口の多いウッタルプラデシュ州では2億2000万人のうち71%が抗体を持っていた。
現在、インドのワクチン接種率は、1回以上接種した人が3割程度です。
この抗体調査をした時は2割以下かもしれません。
ほとんどの人が自然感染によって抗体を獲得したと考えられます。
現在のインドの感染者数はこのような状況です。
5月の上旬に1日41万人を記録して、その後急速に減少しています。
現在でも1日3万人以上ですが、減少は続いているようです。
ワクチンを1回接種した人が2割いるかいないかの状況で、しかもワクチンが効きにくいと言われているデルタ株の感染が急速に減少したことになります。
各州でロックダウンが実施されたようなので、その効果もあるかもしれませんが、多くの国民が抗体を獲得していたということは、それなりに人と人との接触があったと思われます。
やはりイベルメクチンの効果は無視できないのではないでしょうか。
インドで新型コロナの治療にイベルメクチンが使われていることは、知っている人は知っている事実です。
MedicalUpdateOnline(2021/5/19)
Choosing and using ivermectin for covid-19 in India
インドでのcovid-19に対するイベルメクチンの選択と使用
インド北部のウッタルプラデーシュ州では、2020年8月からイベルメクチンがcovid-19の治療と予防に使用されています。現在のcovid波(2021年4月から5月)では、テスト陽性率は20%から4%に低下しています。たった20日。IMIは、ラクナウを拠点とする呼吸器専門医であるSuryakant博士に詳細を尋ねました。
インドの7つの州は、現在(インタビューの時点で)政府のプロトコルでイベルメクチンをCovid-19の治療に使用しています。それらは、ウッタルプラデーシュ州、西ベンガル州、マハラシュトラ州、アッサム州、ゴア州、カルナータカ州、ケララ州です。これらの州の総人口は、インドの人口の60%以上に相当すると、Suryakant博士は述べています。
このインタビューに出てくる7つの州の中で、Suryakant博士が拠点にしているウッタルプラデーシュ州の感染者数は、このような状況になっています。
3月末に1日1000人程度だった感染者数が1か月で3万5000人まで増えましたが、その後1か月半程度で一気に1000人以下まで減少しています。
現在は1日20~30人程度です。
これがイベルメクチンの実力でしょうか。
6月末時点でワクチンを1回以上接種した人は18%しかいないので、ワクチン効果はほとんどないと思います。
ちなみに、ウッタルプラデーシュ州はインドで一番人口が多い州です(約2億人)。
以下は現在(2021/8/18)の州ごとの人口100万人当りの累積の感染者数と死者数ですが、ウッタルプラデーシュ州の感染者数は下から2番目、死亡者数は下から3番目です。
ウッタルプラデーシュ州の感染者数と死者数は東京都より少ないです。
人口100万人あたり、
ウッタルプラデーシュ州・・感染者数:8367人、死者数:112人
東京都(2021/8/19)・・感染者数:21308人、死者数:169人
西ベンガル州も優秀な州だと思います。
2万人の感染者数が2ヶ月弱で1000人以下になっています。
ただし、Suryakant博士がイベルメクチンを使用していると述べた7つの州は、全てが優秀という訳ではないようです。
マハラシュトラ州の累積死亡者数は、100万人あたり1186人で、ウッタルプラデーシュ州の10倍です。
新規感染者数は1万人を切ったあたりで減少が鈍化しています。
マハラシュトラ州では医療崩壊が起こっていたようですが、それだけではない気がします。
THE TIMES OF INDIA (2021/5/27)Covid-19: PIL seeks state protocol for Ivermectin as prophylaxis; Bombay HC seeks Centre's reply
訴訟ではイベルメクチンを予防に使うための州のプロトコルを求めています
ボンベイ高等裁判所は木曜日、Covid-19プロトコルの予防体制の一部としてイベルメクチンとビタミンDの含有を求める公益訴訟(PIL)に対して、中央政府に宣誓供述書を提出するよう指示しました。
中央政府がイベルメクチンを使わせないように妨害していたようです。
また、ケララ州のように、感染者数が増加に転じた州もあります。
THE HINDU(2021/8/6)Kerala revises COVID-19 treatment guidelines
ケララ州がCOVID-19治療ガイドラインを改訂
新しいプロトコルでは、エビデンスによって実際にはサポートされていないイベルメクチン、ファビピラビル、ヒドロキシクロロキンなどの薬物が削除されました。
州によっては、イベルメクチンの使用が難しい(難しくなった)ところもあるようです。
これらに関連する話だと思いますが、インド弁護士会(IBA)は、WHOの主任科学者に法的通知(LEGAL NOTICE)を送っています。
Indian Bar Association Rebukes WHO Chief Scientist Over Ivermectin Guidelines for COVID Treatment
インド弁護士会(IBA)は、WHOがエビデンスがないとしてCOVID-19の治療のための抗寄生虫薬の使用の推奨をやめた後、「イベルメクチンに対する偽情報キャンペーンを行った」として、WHOの主任科学者Soumya Swaminathanに2回目の法的通知を送ったと述べた。
IBAがWHOの主任科学者に送った2回の法的通知(LEGAL NOTICE)はこれです。
https://indianbarassociation.in/wp-content/uploads/2021/05/Legal-Notice-to-Dr.-Soumya-Swaminathan_Chief-Scientist-WHO-1.pdf
https://indianbarassociation.in/wp-content/uploads/2021/06/LEGAL-NOTICE-FOR-CONTEMPT_JUNE-13-2021.pdf
COVID-19の治療においてイベルメクチンの有効性を示す証拠が数多くあるにもかかわらず、WHOはそれらを無視して使用に反対している。なぜそうするのか、根拠と説明を求める。
IBAは本気でWHOを問い質そうとしている感じがします。
今後の展開が気になります。
マハラシュトラ州もケララ州も、これらの政治的・利権的な問題がなければ、感染者や死者がもっと少なくなったのかもしれません。
その他の州も、感染者数が急激に減少している州と、なかなか減らない州があるようですが、イベルメクチンとの関係が気になります。
インド全体では、感染者数も死者数も減少が続いています。
欧米はデルタ株で感染者数も死者数も増え続けていますが、デルタ株の発祥の地のインドは現状落ち着いているように見えます。
この状態がいつまで続くのかは分かりませんが、4月に大爆発を起こしたデルタ株の感染がここまで減少した事実はもっと注目すべきだと思います。
それにしても、マスコミはインドの状況をほとんど報道しなくなりました。
何か報道規制でもあるのでしょうか?
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