新型コロナ、ワクチンポジティブ偏向報道
マスコミや政府・自治体の露骨なワクチンポジティブ偏向報道は今に始まった事ではありませんが・・
読売新聞(2021/10/13)ワクチン2回接種後に感染しても…8割が「他の人にうつさず」
新型コロナウイルスワクチンの2回接種後に感染した人の8割が、他の人にうつす「二次感染」を起こしていなかったとの調査結果を和歌山県がまとめた。13日に開かれた厚生労働省の助言機関の会合で報告した。
このニュースのタイトルを見た多くの人は、「ワクチンを打てば感染がかなり防止できそうだ」と思うかもしれません。
おそらくマスコミもそれが狙いだと思いますが。
和歌山県の資料はこれです。
第55回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(R3/10/13)資料3-6 野尻先生提出資料
他者に二次感染させていない人の割合が、
ワクチンを2回接種した人:81%
ワクチン未接種又は1回接種の人:72%
9%の違いをどう見るかですが、微妙な感じがします。
この結果だけで、
「2回ワクチン接種は地域の感染拡大防止に効果がある」
という結論を出していますが、ワクチン以外の要因はどこまで検証したのでしょう?
調査対象者の年齢や家族構成、居住環境や職場環境などによって、他者に感染させる可能性はかなり違ってくると思います。
2回接種した人の割合は高齢者が多いと思われますが、他者に感染させやすい環境には、あまりいないかもしれません。
それに、そもそも、これの元データは保健所の聞き取り調査の結果だと思いますが、その調査の精度はどの程度なのでしょうか。
感染者がどれだけ正確に答えているかという事の他にも、調査範囲の問題もあります。
厚労省の濃厚接触者の定義(1m程度以内、15分以上)は、デルタ株には対応していないと言われています。
ワクチン接種者は感染しても無症状の場合が多いと思われますが、PCR検査せずに見逃していることはないでしょうか。
データの中身の検証結果も説明もなく、表面的な数字(しかも微妙な差)だけで、
「2回ワクチン接種は地域の感染拡大防止に効果がある」
という結論を出して、県の公式資料として発表するのは、あまりにも杜撰だと思います。
少し前に、広島県でも似たような調査結果の発表がありました。
ワクチン2回接種で家庭内感染6割以上防ぐ効果 広島県が調査
広島県は新型コロナウイルスの家庭内感染の状況を調査した結果、ワクチンを2回接種していた人では、接種していなかった場合に比べて同居する家族からの感染を6割以上防ぐ効果があったとする分析結果をまとめました。
広島県の資料はこれです。
第52回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(R3/9/16)資料3-7 木下先生提出資料
これは同居家族に限定した調査ですが、年齢や家族構成、居住環境や職場環境などによる影響が全く分かりません。
杜撰な調査結果でもワクチンのポジティブ情報なら積極的に報道するマスコミも問題だと思いますが、アドバイザリーボードの専門家は何も突っ込まなかったのでしょうか。
もっと厳密な検証を行えば、感染対策のヒントが見つかるかもしれないのに、多分そんな事はどうでもいいのでしょう。
政府も自治体も、マスコミも御用専門家も、とにかく国民にワクチンを打たせたいようです。
騙されないようにしたいものです。