日本の死亡者数に異変が起きている(その11)

物議を醸している2022年2~3月の日本の死亡者数の急増ですが、厚生労働省から2022年3月の人口動態統計月報(概数) が公表されたので、死因の内訳を見てみました。

各年の月別の死亡者数はこのようになっています。


 
改めて、2022年の2月と3月は異常に多いことが分かります。

厚生労働省が人口動態統計月報(概数) で公表している死因別の死亡数はこのようになっています。

死因別死亡数(2022年2月、3月)

 
このデータから、対前年の増加数を円グラフにすると、このようになります。


 
対前年の増加数が多い死因の上位3つは、

1位、循環器系の疾患
2位、新型コロナ
3位、老衰等

となっていて、この3つで全体の67%を占めています。
2022年2月と3月は、これら3種類の死亡が急増したことになります。

やっぱりそうか。という感じもするのですが、これらが急増した理由の1つは、新型コロナの影響でしょう。


 
2022年2~3月は、新型コロナの第6波で死亡者数が急増した時期です。
第6波では、コロナ感染によって持病が悪化した等、コロナ以外の要因による死亡が多かったことが分かっています。

読売新聞(2022/3/15)
第6波の「コロナ死者」、3割の死因がコロナ以外…高齢者の持病悪化や老衰目立つ

新型コロナウイルス感染拡大の第6波で、「コロナ死者」として公表された人のうち、直接の死因がコロナではなかったとみられる人が3割前後に上ることが、一部自治体の分析でわかった。
感染者が死亡した場合、自治体は死因に関係なく「コロナ死者」として計上している。
第6波は高齢の感染者がコロナ特有の肺炎などで亡くなるのではなく、持病の悪化や老衰で命を落とすケースが目立っている。

従来はコロナ死と言えば、肺炎症状が悪化して呼吸困難に陥るケースなどが多かったが、第6波は少なくなっている。その一方で、感染による衰弱で持病が悪化して亡くなる『コロナ以外』の事例が急増している

第6波で流行したオミクロン株は重症化しにくいが、高齢者や持病がある人、肥満傾向の人が感染すれば、体力の低下で死亡するリスクが高まる

コロナに感染していても検査せず、「隠れコロナ」の状態で具合が悪くなって、心不全などで亡くなった人が少なくなかった可能性もありそうです。

救急搬送のひっ迫も、死亡者数を増やした要因かもしれません。

NHK(2022/2/22)
“救急医療”ひっ迫続く現場医師「限界が近い」

新型コロナの感染拡大で救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「搬送が困難な事例」は6000件を超えて6週連続で過去最多を更新し、依然として増加傾向が続いています。

 
一方、死亡者急増のもう1つの理由の可能性として、ワクチンの影響も無視できないと思います。

新型コロナワクチン接種後の心臓の疾患に関しては、すでに様々な報告があります。

Acute myocardial infarction and myocarditis following COVID-19 vaccination

COVID-19ワクチン接種後の急性心筋梗塞と心筋炎

( A ) COVID-19ワクチン接種後に心筋炎および急性心筋梗塞を発症した患者の年齢分布。
( B ) COVID-19 ワクチン接種による心筋炎および急性心筋梗塞を呈する患者の COVID-19 ワクチン接種から症状発症までの時間の分布。

Observational Findings of PULS Cardiac Test Findings for Inflammatory Markers in Patients Receiving mRNA Vaccines

mRNAワクチン投与患者における炎症マーカーのPULS心臓検査所見の観察結果について
ワクチン接種後、IL-16は35±20から82±75、sFasは22±15から46±24、HGFは42±12から86±31に増加した。
これらの変化から、5年ACS(急性冠症候群)リスクは、ワクチン接種前の11%からワクチン接種後は25%に増加することが分かった。

新型コロナワクチンの接種によって、循環器系の疾患が増える可能性は十分ありそうです。

高齢者の新型コロナワクチンの3回目接種は、2022年の2~3月に集中的に行われています。


 
統計的に、高齢者の新型コロナワクチンの接種と、ワクチン接種後の死亡には、相関があると思われます。


 

ワクチン接種後死亡の報告数が最近減っている理由は分かりませんが、2回目接種と3回目接種の副反応はあまり変わらないと言われているので、報告されていない3回目接種後の死亡がかなりあっても不思議ではないと思います。


厚生科学審議会(R4/8/5)資料

さらに、新型コロナワクチンを接種した人が、接種して数カ月後に死亡しやすくなることも影響している可能性があります。

新型コロナワクチン接種者、コロナ以外の死亡が急増している(その2)

2回目の接種の8~10ヶ月後頃に未接種者との逆転が起きているようです。
未接種者よりコロナ以外の原因で死亡しやすくなる時期です。


 
日本で高齢者の新型コロナワクチンの2回目の接種が本格化したのが2021年の6月。
その8カ月後が2022年の2月です。
2月と3月は、2回目接種のワクチン効果が切れて、3回目接種の効果が出る前に体調が悪化して亡くなった人が多かった可能性もあります。

 
おそらく、新型コロナの感染拡大も、高齢者のワクチン接種も、どちらも死亡者数を増加させると考えるのが妥当な感じがします。

2021年5月は、コロナ第4波と高齢者のワクチン接種の両方の影響で全体の死亡者数が多かった可能性があります。
2021年7月は、コロナの死亡者数は落ち着いていましたが、高齢者のワクチン接種の影響で全体の死亡者数が減らなかった可能性があります。
2021年9月は、高齢者のワクチン接種はほとんどありませんが、コロナ第5波の影響で死亡者数が多かった可能性があります。
2021年の10月以降は、高齢者のワクチン接種がほとんどなく、コロナも落ち着いていたので、死亡者数の増加が鈍化した可能性があります。


 
2022年2~3月は、コロナ第6波と3回目のワクチン接種の影響に加えて、2回目接種の効果切れの影響もあって、死亡者数が急増したのではないでしょうか。

これらの考えが正しければ、コロナ第7波とワクチン4回目接種の影響で、2022年7~8月の死亡者数は多くなりそうです。


 
コロナの感染拡大とワクチン接種が続く限り、死亡者数の増加も続きそうです・・

 
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