安倍元首相の国葬は問題だらけ(その14)
安倍元首相の国葬の案内状がいろいろ突っ込まれていますが、官僚の劣化も気になります。
ytv news(2022/9/13)疑問目立つ国葬案内状 速達使用など
尾辻前衆院議員「“速達”で来たというのに、ちょっとびっくりしました」。
岸田首相が国葬の実施を表明したのは7月14日です。2か月もの期間があったにもかかわらず、なぜ今になって、それも1通あたり260円の追加料金がかかる“速達”を使ったのか。
内閣府の担当者「事務的な手続きの遅れで、期日が迫っていたために、内閣府から発送した分については基本的にすべて速達を利用した」。あくまで事務的な手続きの都合としていますが、案内状にはもうひとつ気になる点が。返送の投函期日に修正テープがはられ、上から手書きで修正されて13日になっています。しかし、その下にははっきり8日と記されています。8日というと、岸田首相が国会の閉会中審査で説明をした日です。
「事務的な手続きの遅れ」って、何があったのか気になります。
これでは岸田さんが焦って決めた意味がありません。
また余計な税金が使われてしまいました・・
それに国の正式な儀式の案内状を下手な手書きで修正するというのは、かなり見苦しいです。
もう少し、やり様がありそうな気がしますが・・
案内状の送付先に関しても、いろいろ報道されています。
宮本亞門氏、国葬の招待状が届き「どうしてこれが僕に? もちろん私は行きませんが」
日刊スポーツ(2022/9/14)宮本は自身宛に届いた国葬の招待状を公開。「どうしてこれが僕に? 何かの間違いでしょう。政治家でもなく桜を見る会すら呼ばれたことがないのに」と不思議がり、「もちろん私は行きませんが」と付け加えた。
辛坊治郎氏「すごく悔しい」「岸田さん…ダメだなこの政権は」安倍晋三元首相の国葬の招待状届かず
キャスター辛坊治郎氏(66)が、メインパーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」(月~木曜午後3時30分)の13日放送で、今月27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬の招待状が届いていないことを明かし、「すごく悔しい」と心境を告白した。
政府は案内状の送付数を公表していないようですが、「故安倍晋三国葬儀」実施概要 によると、参列者はこのようになっています。
現・元三権の長
現・元国会議員
海外の要人
立法・行政・司法関係者
地方公共団体代表
各界代表 等
現・元国会議員と地方公共団体代表だけでも6000人位はいるようです。(※補足追加)
出席率をどう設定しているのか分かりませんが、「各界代表 等」は結構狭き門かもしれません。
今後もいろいろ騒ぐ人が出てくるのでしょうか・・
国葬の案内状に関しては、こんな報道もあります。
宮本亞門氏が受け取った国葬招待状に〝誤字〟多発「失礼」「誰が刷ったのか」
演出家の宮本亞門氏が公開した安倍晋三元首相の国葬招待状の文面をめぐり「誤字があるのでは?」と話題になっている。
招待状の文面をよく見ると、「宮本亜門」と記されてある。宮本氏は2019年9月にツイッターで、「宮本亜門」から「宮本亞門」への改名を発表。招待状の文面の「亜門」は正しくはない。
また、招待状の文面の頭語は「謹啓」、結語は「敬具」と記されてある。
一般的に「謹啓」は「敬白」「謹言」とセット、「拝啓」は「敬具」とセット。招待状の文面は混同している形だ。
謹啓と敬具の組み合わせは、どこかの案内状のサンプルでも使われているらしいですが、誰も気づかなかったのでしょうか。
いずれにせよ、こういう話を聞く度に、日本の官僚は大丈夫か?と思ってしまいます。
官僚たちの劣化を問う 年のはじめに考える
内閣人事局。二〇一四年、安倍政権が設置した組織です。
霞が関の各省庁をめぐっては、省益優先の姿勢や縦割り行政の弊害が指摘されてきました。官僚の人事を官邸が一元管理することで、政治主導を実現するのが内閣人事局の最大の目的です。だがこの組織の出現が人事を振りかざした過度な官邸主導を生み、忖度(そんたく)の温床となって官僚の劣化につながった。そんな批判が相次ぐようになりました。
内閣人事局だけが官僚劣化の原因ではないと思いますが、一因になっている可能性はありそうな気がします。
ちなみに、第2次安倍政権下で若手官僚の退職が急増しています。
これも安倍政権の負の側面の1つでしょうか・・
※補足追加(2022/9/16)
案内状を送った元・現国会議員は2000人弱、地方公共団体は300人程度だそうです。
安倍晋三元首相の国葬、元・現国会議員2000人弱に案内状
内閣府は16日、安倍晋三元首相の国葬で現職や元職の国会議員の2000人弱が案内状を送る対象だと野党に説明した。三権の長は現職や元職の30人程度、地方公共団体の関係者は300人程度になる。担当者は「正確な数は国葬終了後に整理したい」と語った。
歴代衆議院議員一覧の人数と、歴代参議院議員一覧
の人数を合計すると約4700人です。
また、地方公共団体は、全国の市町村だけでも1700以上あります。
歴代国会議員の多くはすでに他界しているので、今回案内状を送る元・現国会議員は2000人弱ということでしょうか。
一方、地方公共団体の関係者が300人程度というのは、どういう線引きをしたのか、少し気になるところです。