マイナカード偽造事件は政府の策略か?

マイナカードのICチップの読み取りが全国津々浦々で行われるようになるようです。

47NEWS(2024/5/10)
デジ相「偽造マイナ詐欺に注意」 事業者に呼びかけ、文書配布へ

河野太郎デジタル相は10日の記者会見で、偽造したマイナンバーカードを身分証として使い、スマートフォンなどをだまし取る事件が相次いでいるとして、事業者らに注意を呼びかけた。

河野氏は「目視でも丁寧にカードをチェックすれば偽造は見破れる」と強調。券面の印刷に特殊なインキが使われているかどうかなど、注意事項を記した文書を事業者らに配布する方針を示した。

またICチップの情報をその場で読み取れるようになれば、詐欺は防げるとも指摘。活用できるアプリの有無を早急に調べ、適切なものがない場合はデジ庁が開発して無償提供すると述べた。

livedoorNews(2024/5/10)
マイナンバーカード偽造を注意喚起 ”見抜き方”はカード右上のインキ「角度によって色が変化します」


 
河野大臣は「マイナンバーカードの偽造、詐欺事件が報道されています」とし、カード右上のマイナちゃんの部分について「パールインキで印刷されておりますので、偽物は色が変わりません。検面を印刷しただけのカードは本来見分けられるはず。事業者はここをチェックしようというポイントがありますので、そのポイントをしっかり確認していただきたいと思っています」とコメントした。


X

マイナカードが導入されてもう8年も経つのに、これから注意事項を記した文書を事業者に配布するそうです。
何という後手後手対応でしょう・・
しかも、その方法は「丁寧にカードをチェックする」という、現場の人間の注意力に依存した超アナログ方式です。

「せっかくICチップがあるのに、なぜそれを使わない?」
と思った人は少なくないのではないでしょうか。

実は、それが政府の狙いかもしれません。

 
デジタル庁は、マイナカードのICチップの情報をその場で読み取れるようにするようです。

またICチップの情報をその場で読み取れるようになれば、詐欺は防げるとも指摘。活用できるアプリの有無を早急に調べ、適切なものがない場合はデジ庁が開発して無償提供すると述べた。

 

デジタル庁 民間向けマイナンバーカードご参考資料

マイナカードの偽造をチェックするだけなら、ICチップのどの情報でもよさそうですが、おそらく電子証明書(JPKI-AP)を「PIN無し認証」で読み出すのではないでしょうか。

(参考)マイナンバーカードの電子証明書を暗証番号なしで読み出す仕組み「PIN無し認証」

PIN無し認証は、イベントの入場チェックなども想定して導入されている方法です。
カードを読み取り機にかざすだけでよく、暗証番号なしで電子証明書を読み出すことが可能です。


マイナンバーカード(電子証明書)を活用する公的個人認証サービスの利用を行う民間事業者への大臣認定等を実施

 
社会のあらゆる施設でマイナカードの提示を求められるようになって、ICチップの電子証明書を読み取られるようになると、その人がいつどこにいたのか、政府は即座に把握できるようになります。


NTTデータ

マイナカードの偽造事件が大々的に報道されたことで、マイナカードの電子証明書の読み取り端末を全国津々浦々に行き渡らせて、国民の行動を管理・監視することが、やりやすくなったと思います。

まさに、政府の思惑通りです。


政府広報オンライン

 
今回の偽造事件と連日のマスコミ報道は政府の策略ではないか?と疑ってしまうのは、ちょっと考えすぎでしょうか・・

 

 
<関連記事>
マイナンバーカード、やっぱり持ち歩かない方がよさそうだ
マイナンバーカードの電子証明書で個人を特定する方法
マイナンバーカードの電子証明書を暗証番号なしで読み出す仕組み「PIN無し認証」
マイナンバーカードをイベントで活用、政府の目的は何だ?