安倍元首相の国葬は問題だらけ(その10)

先週末からSNS界隈がざわついていますが、安倍元首相の国葬の企画・演出業務を「桜を見る会」と同じ「ムラヤマ」が落札したそうです。

日本経済新聞(2022/9/2)
国葬落札は1億7千万円 「桜を見る会」担当の会社

安倍晋三元首相の国葬の企画・演出の業務について、東京都江東区のイベント会社「ムラヤマ」が1億7600万円で落札したことが2日、国の入札情報で分かった。
入札したのは同社だけだったとみられる。
国葬の送迎バスの業務は4社が入札し、新宿区の旅行会社「旅屋」が約520万円で落札した。落札額は両業務で計約1億8120万円となった。

国の入札情報によると、ムラヤマは2015年3月以降、5年連続で安倍元首相が在任中に主催した「桜を見る会」の会場設営業務を一般競争で落札している。

ムラヤマは他に、中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬や東日本大震災10年の追悼式、秋篠宮さまが皇位継承順1位の皇嗣の地位に就いたことを内外に示す「立皇嗣の礼」事務局などの会場設営や運営業務なども落札している。

FNNプライムオンライン(2022/9/5)
岸田首相「正当な手続き」と強調 国葬落札業者は「桜を見る会」も

岸田首相は、この業者が、政府の東日本大震災の慰霊祭や歴代首相の合同葬、故・吉田茂元首相の国葬などを担当しており、「武道館でこうした事業を担うことができる業者は、4社ほどに限られている」と述べた。

まるで内閣の独占契約イベント会社のようです。
ムラヤマしか入札しなかった理由を聞きたいところです。
悪名高き「1者入札」ですが、金額の妥当性が気になります。

安倍さんの国葬の費用については、予備費から約2億4900万円を支出することが決まっています。

東京新聞(2022/8/27)
安倍晋三元首相の国葬費は過去最大の2.5億円 しかも警備費や要人接遇費は別

政府は26日の閣議で、9月27日に予定する安倍晋三元首相の国葬の費用として一般予備費から約2億4900万円を支出することを決定した。

費用の内訳は、会場となる日本武道館の借り上げ料に約3000万円、会場の設営費などに約2億1000万円。設営費には、会場の装飾や新型コロナウイルス対策のほか、金属探知機など警備強化、海外要人向けの同時通訳の費用などを充てる。参列者の会場への送迎バス代も盛り込む。会場の外に一般向けに献花台を設置する。

これ以外の警備や警護、外国要人の接遇などは「通常発生する業務の延長」(鈴木俊一財務相)とみなし、今回の予備費支出に盛り込まれていない。

ムラヤマの1億7600万円は、会場の設営費などの約2億1000万円のかなりの部分になりますが、コロナ対策とか会場内の警備は含まれているのでしょうか。
1.76億円の内訳はどうなっているのでしょう?

 
過去の元首相の合同葬の費用はこのようになっているそうです。


西日本新聞(2022/9/5)

宮沢さんの時までは1億5千万円位だったのが、中曽根さんの時は2億円近くに上がっています。

この時も批判がありました。

東京新聞(2020/10/17)
中曽根元首相合同葬 国費9600万円支出や弔意要請 根拠不明確なまま

17日に営まれた故中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬を巡っては、1億円近い国費の支出や、政府が全国の国立大などに弔意の表明を求める通知を出したことが、不適切だとして識者や野党から批判された。政府はいずれも問題ないと強調するが、説明の根拠は明確ではない。

日刊ゲンダイ(2020/9/26)
中曽根元首相の合同葬 国の“コロナ対策”予算から9600万円

支出の主な内訳は、会場内の警備、音響、映像、照明費などの「雑役務費」が約1億3600万円。会場の「賃料」が約5500万円と、この2つの費目だけで全体の99%を占める。

会場は先の自民党総裁選の投開票でも使われた東京・高輪のグランドプリンスホテル新高輪。当日は日本最大級を誇る宴会施設「国際館パミール」を全館貸し切り、約1500人の参列者を迎え入れる予定だ。

中曽根さんの時にムラヤマに払った金額が1.36億円だとすると、安倍さんの国葬では4000万円増えていることになります。(※補足追加)
参列者の増加分(4000人分)が4000万円だとすると、参列者1人あたりの費用が1万円。
そうすると、ざっくり、演出に1億円という感じでしょうか??

 
ちなみに、2000年の小渕さんの時は、参列者6000人で1億5100万円です。
20年前ですが、物価はそんなに変わってないと思います。
何が違うのでしょう?

「故小渕恵三」内閣・自由民主党合同葬儀

「故小渕恵三」内閣・自由民主党合同葬儀が平成12年6月8日、東京・北の丸公園の日本武道館で行われた。
皇太子同妃両殿下を始め皇族方、衆参両議院議長、最高裁判所長官や国内各界の代表、クリントン米国大統領、金大中(キム・デジュン)韓国大統領ら特使、在京大使等世界153か国・3地域、22国際機関からの弔問客を含め約6000人が参列、平成12年5月14日に62歳で亡くなった正二位大勲位・小渕前総理の冥福を祈った。


 

献花するクリントン米国大統領ら

国葬にかかる費用の妥当性はどうなのでしょう?

 
※補足追加
中曽根さんの合同葬のムラヤマの受注額は4790万円だそうです。

ABEMA TIMES (2022/9/5)
安倍元総理国葬の企画・演出を「ムラヤマ」が落札 「1社から入札があった」「特定の業者に便宜を図った等の事実は一切ない」 松野官房長官

ムラヤマは2020年に行われた中曽根元総理大臣の内閣・自民党合同葬でも企画・演出業務を4790万円で落札。

ということは、「雑役務費」の残りの9000万円近くは何の費用?
今回のムラヤマの受注額が1.76億円に増えた理由は?

いずれにせよ、費用の内訳を公表すべきだと思います。